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ゴアに目覚める話36 ゴアに目覚める話36

放浪記 第百五十三話 旅路の証人 限定
約4分 · 1,882字

ジャグリング

僕は、この時期にデビルスティックというジャグリングの一種に出会う。

これは両手に細長い棒を持ち、一本の棒を空中で打ちながら落とさずに回したりして遊ぶものだ。

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Devil Sticks
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Rさんがフリーマーケットで見つけてきた物を借りて遊んでいたら、その面白さにハマってしまった。

一旦ハマりだすと、面白すぎて止めることができない。

スティックの流れに自分の体の動きをシンクロさせることで、波に乗るかのような、集中してゾーンに入るかのような心地よさがあった。

毎日何時間も遊びながら練習を続けた。

おそらく、才能があったのだろう。

僕は、3週間ほどの集中した練習をこなす事で、片手だけで一本の棒を30分ほど落とさずに回し続けられるようになった。

更にはリズムに合わせて回転させることも覚え、しまいには音楽に合わせて回転させつつ踊れるようになった。

この成果には自分でも驚いた。

僕は、子供の時から病気がちで貧弱で運動が苦手で大人しい子だったし、それが自分の個性だと思っていた。

実際に学校のマラソンでもいつも最下位周辺だったし、自分自身も家族も友人も全員が、僕には運動神経が無いと判断していた。

僕もその判断を信じ、自分自身の性格を作り上げてきたが、ここに来てまさかの"実は運動出来る説"が浮上してきた。

そう思えるほどにデビルスティックの技術が上達していた。

僕の演技を見た人の誰もが驚いたし、その驚きに対して僕も驚いていた。

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