ゴアに目覚める話6(放浪記123)

放浪記 #123 約4分 2,113字
目次

楽しい日々

僕たちは毎日本当に楽しく笑いながら過ごした。

特にこれといって何をしたわけでもなく、街へ買い物に行って美味しいご飯を作ったり、トランプして遊んだり、別の友人宅に遊びに行ったりなど。

ビーチ沿いに住みながらも、あまり海には入らなかった。

それ以外のことが楽しくて、海には興味が湧かなかったのだ。

新しい文化

ロンドンからやって来たTちゃんとNちゃんと過ごすのはなかなか刺激的だった。

彼女たちは人生経験豊かな大人で、ロンドンで3年ほど過ごしていたからか、洗練されているように感じられた。

特に僕にとって衝撃だったのはシェアという文化だ。

彼女たちはシェアハウスという、一つの家の別々の部屋を借りて共同で暮らしていたので、物を共有するということに慣れていた。

レストランで料理を頼めば、それぞれの料理を交換しあい、喉が渇いて水を飲む時は、ペットボトルの蓋を閉じる前に、水飲む?と渡してくれた。

衛生的にはあまりよろしくないのかもしれないが、喜びを共有し、美味しさを共感し合うには完璧だった。

こういったシェアの文化には出会ったことがなかったので、共有する喜びというものを知り、少しずつ真似するようになった。

他にも新しかったのが、ハグで挨拶するという文化だ。

1日の最初の出会いと別れには必ずハグで挨拶をした。

こういった人との距離の近さも初めての事だったので驚いたが、皆が皆、胸と胸を合わせてハグする社会というのは、かなり暖かいものがあり、僕はすぐに喜びとともに馴染んだ。

このころの僕たちは常にRさんの一軒家に集まって遊んでいた。

いつも一緒のYさん、ロンドンから来た二人、そして僕の五人だ。

そこに入れ替わり立ち替わり旅人が現れては立ち去っていく。

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