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放浪記 第二百五十三話 旅路の証人 限定
約4分 · 1,789字

再会

アンジュナまでたどり着くと、Yさんが迎えてくれた。

前回、バシシトで会って以来の数ヶ月ぶりの再会だ。

あの後、彼は日本に帰り全ての準備を完璧に整えて、インドへと戻って来た。

彼のいう準備とは、映画の撮影のことである。

映画の助監督の仕事を生業としている彼は、将来は自身で映画を撮りたいと夢見ていた。

そんな彼が去年のゴアで覚醒とも言えるような衝撃的な体験をして、是非ともこの旅人の世界をフィルムに収めたいと一念発起したのだ。

そしてこの一年の間にお金を貯めて、撮影機材を揃えて、さらにはアシスタントとして同じ映画業界の後輩のAさんまで連れて、ゴアへと戻って来た。

そして、今から数日後にやってくる僕のガールフレンドで女優志願であるIちゃんが、そのドキュメンタリー映画に出演する予定だ。

それぞれの夢が絡み合い、現実として浮かび上がろうとしていた。

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