ゴアに出会う話5(放浪記102)

放浪記 #102 約5分 2,486字
目次

移動

Y さんは、アンジュナビーチにいた方が、何か色々と情報に繋がるんじゃないかと考えて、またアンジュナビーチへと移り住んだ。

僕はカラングートのビーチの宿に、あらかじめ家賃を前払いしていたので、引き続き同じ場所に滞在する。

一人で静かだが退屈な日々を過ごした数日後、 Y さんが突然僕の住む場所へやってきた。

彼はその後も現地で調査を続けており、面白い出来事は皆、カラングートではなくアンジュナで起こっているということを突き止めた。

カラングートが面白かったのは15年前までの話で、今は金持ちの年寄り観光客のリゾートになっている。

雨季だから面白く無かったのではなくて、年寄りのリゾートでさらに雨季だからなおさら面白く無かったと言うわけだ。

ゴアの歴史として旅人たちが集まる流れはゴアの南部から始まり、旅人が集まることで発展した村はリゾート化して行く。

リゾート化して年寄りの金持ちが集まるようになったビーチは旅人たちには退屈で、彼らはそれまでよりも北の村に集まった。

そして、その北の村も発展していき、リゾート化して、退屈になる。

そしてさらに北に向かい、というのを過去30年以上続けているらしい。

現在はアンジュナかさらに北のバガトールのあたりが一番盛り上がっていると言う。

僕は時代から少し遅れたカラングートに宿を見つけてしまった訳だ。

アンジュナではこれから12月のクリスマスへ向けて、色々なイベントが盛りだくさんで面白くなってくるらしい。

Yさんは、だからアンジュナへ今すぐに引っ越して来いという。

僕が、でも家賃を払ってしまっている事などとグダグダ言うと、彼は、そんなものを捨てて、今すぐやってくる価値があると言い、とりあえず家賃の返金が出来るかだけでも聞いてみたら?という。

彼の押しの強さと僕の順応性は相性がいい。

彼のアイデアに従って、宿のオーナーと返金の交渉をしてみた。

残念ながら全額は返せないが8割ほどは返金出来るという。

僕はそれで良しとしてアンジュナへと引っ越すことを決めた。

アンジュナへ

次の日、僕は荷物をまとめて、カラングートの家を出た。

バスを乗り継ぎアンジュナへと向かう。

アンジュナにバスがついたら、その目の前はMさんの働くレストランだ。

Mさんたちは相変わらず、同じ席で巻きタバコをふかしながらバックギャモンで遊んでいる。

Mさんの隣にはYさんの他にもう一人の日本人男性がいた。

彼はRさんと言う28歳の日本人男性で、8年前にMさんと一緒にアンジュナで部屋をシェアしていたらしい。

当時はMさんにも家賃を払うお金があったようだ。

彼らは雨季に半年もの間、一緒に暮らしていたので、深い友情が見てとれる。

Rさんはゴアは2度目なので、色々な情報を教えてくれたが、前回彼がいたのはオフシーズンだったので、僕達が求めるハイシーズンの情報は何も知らなかった。

その代わりに地元の有益な情報を知っていて、どこのバイク屋が安くて信用できるか、どこの両替所が良いレートなのか、どこが美味しいカレー屋でどこで美味しいラッシーが飲めるか教えてくれた。

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