ゴアに出会う話8(放浪記105)

放浪記 #105 約5分 2,370字
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Fさん

Rさんは本当に心優しい性格をしていて、弱者に対して寛大な心をもっている。

そんなRさんを慕ってやって来るのはイラン人ホームレスのSさんだけではなく、日本人ホームレスのFさんも居た。

読者の方々は、インドに日本人ホームレスが居ると聞いて驚いたかもしれないが、僕も最初にFさんの存在を知った時はかなり驚いた。

Fさんは一見すると感じの良いおじさんなのだが、知れば知るほど怪しさが増して行き、付き合えば付き合うほどムカついて来るような稀有な存在だ。

Fさんは自分のことをあまり話さず、常に一歩引いて人と付き合って居る。

Fさんが相手に心を開くのは、相手に自分の存在を受け入れるゆとりが有ると判断した時だけだ。

Fさんの存在はあまりにも日本の常識から外れていて、心にゆとりの無い人がFさんの実存と対峙してしまうと、常識が破壊されておかしくなったり、逆にFさんに対して攻撃的になったりしてしまう。

Fさんの正体

Fさんは、出会ってすぐの頃は、他よりも断トツで若い僕に対して少し警戒気味だったが、僕が年の割に図太く柔軟な考え方をしているのを見て、徐々に心を開いて行った。

Fさんは自称43歳、他称47歳の日本人男性だ。

Fさんと言う名前は偽名で、日本一高い山から名前を頂いている。

偽名に変わるきっかけ、そしてゴアでホームレスとして暮らすきっかけは繋がっていて、それは4年前の出来事がきっかけだった。

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