ホーム » 放浪記 » ゴアにゴアに目覚める話8(放浪記125)

ゴアにゴアに目覚める話8(放浪記125)

 

ゴアの変人達

 

ゴアには変わり者を引き寄せる力があり、その変わり者の常識の枠を破壊して、変わり具合を加速させる力があった。

 

僕たちがゴアの妖怪三人組と呼ぶ、年季の入った日本人のおじさんの旅人が三人いた。

 

二人は以前の記事で紹介したホームレスのFさんとCさんだ。

そして三人目がHさんという50歳くらいの男性で、アメコミに出て来る裏社会に精通しているハードボイルドな探偵のような感じのキャラを演じていた。

 

彼は実際にかなりハードボイルドな人生を送っており、そのハードさゆえに奥さんと子供が離れて行ったという。

強面キャラが身についていて、若者や女の子に横柄な態度を取るところが嫌がられていた。

 

三人とも桁違いに厄介な人たちで、僕たちは適度に距離を置きながら付き合っていた。

だが、ゴアの社会は狭く、お互いが密に関わっているので、完全に距離を置き切ることもできない。

 

 

関係性

 

三人の力関係は奇妙で、ヒッピーグルのCさんは独立して他の二人と対等に話す。

ハードボイルドのHさんは親分肌で、ホームレスのFさんが頼って来ると面倒を見る。

 

Fさんは全てのプライドを捨て切っているので、なんのへつらいも無くHさんに媚びておこぼれを貰っていた。

HさんはそんなFさんが腹立たしく、”おい犬っ”などと呼んでバカにしていたが、それでも友人付き合いをしていたのは頼られるのが嬉しかったんだと思う。

 

 
 
完全版へつづく。。。

前の記事 | 次の記事

 

完全版でこの記事を読む

 

 

当サイトは皆様の共有のおかげで成り立っています。

シェアをよろしくお願いします!

 

ホーム » 放浪記 » ゴアにゴアに目覚める話8(放浪記125)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です