今回の要点とまとめ
・ウランはアメリカの国家安全保障の基礎
・外国企業がアメリカのウランの権利を取得するには、対米外国投資委員会(CFIUS)の承認が必要
・ウラニウム・ワンの取引に関係する筋から、クリントン財団に1億4500万ドルが寄付された
・ウラニウム・ワンの取引が米国の国家安全保障を危険にさらした
ウラニウム・ワンの取引は腐敗に満ちており、関係者はアメリカの国家安全保障を弱体化した上に超高額の賄賂を受け取っている。
ここからがオリジナルの記事の翻訳になります
ウランは原子力の基礎であり、したがってアメリカの国家安全保障の基礎でもある。
ニューヨーク・タイムズ紙が、クリントン財団とアメリカのウラン資産のロシアへの譲渡との間の不穏な相互作用についてのレポートで説明したように、アメリカは電力の5分の1を原子力エネルギーから得ているが、必要なウランの5分の1しか生産していないのである。
そのため、外国企業がアメリカのウランの権利を取得するには、対米外国投資委員会の承認が必要である。
対米外国投資委員会(CFIUS)は、国家安全保障や通商に関わる米国の14の政府機関のリーダーで構成されている。
2010年当時、このような外国企業の買収に反対するタカ派として知られていたヒラリー・クリントン国務長官だけでなく、ロスアトムが米国で進めていた恐喝・強奪・資金洗浄の捜査を司法省(およびその主導機関であるFBIが行っていた)のエリック・ホルダー司法長官が含まれている。
2010年3月、オバマ大統領の「リセット」政策を推進するため、クリントン長官はロシアを訪れ、プーチンと、当時プーチンのために大統領の椅子を温めていたディミトリ・メドベージェフと会談した。
その直後、政権と結びついたロシアの銀行ルネッサンス・キャピタルが、ビル・クリントンに1回の講演で50万ドル(元大統領の通常報酬をはるかに上回る金額)を提供したことが明らかになった。
ルネサンスは、ロスアトムの積極的な推進者であった。
クリントンの演説は、6月にモスクワで行われた。法外な演説料は、ニューズウィーク誌が報じた、ウラニウム・ワンの取引に関係する筋からクリントン財団に寄付された1億4500万ドルに比べれば、微々たるものであることは言うまでもない。
ビル・クリントンは演説の前月、妻の国務省に、ロシア滞在中にアルカディ・ドヴォルコビッチに会いたいと伝えたとヒル誌は報じている。
彼はメドベージェフの側近であると同時に、ロスアトムの主要役員でもある。
国務省が会談の許可を出したかどうかは不明だが、前米国大統領がプーチン、メドベージェフと直接会談したため、この問題は無意味になったようだ。
誠実さの柱であるクリントン夫妻の側近が、ロスアトムやウラニウム・ワンの話題は出なかったと断言していることを知れば、皆さんはきっと慰められるだろう。
もし、クリントンのスキャンダルがこれだけだと思うなら、「ルーのスキはまだ何もない」です。(訳注:翻訳不可能なジョーク)
モニカ・ルインスキーのことをユーモラスに表現したつたない試みで申し訳ないが、上記のスキャンダルを心に留めておいてほしい。
このようなペイ・フォー・プレイは、腐敗した政治体制ではよくあることである。
ウラニウム・ワンの取引が米国の国家安全保障を危険にさらしたことは間違いない。
このスキャンダルの多くの詳細が明るみに出た。
我が軍はそれらの詳細を明らかに承知しており、その諜報能力から、まだ明るみになっていない詳細については、おそらく我々よりも多くを知っているだろう。
本当の問題は、軍の白衣の人たちがこのような事態を目の当たりにしてどう感じるか、ということだ。
彼らはこのような事態を受け入れることができるのだろうか?
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