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放浪記

20年以上の世界放浪を綴った自伝的連載。各地での出会いと別れ、日々の断片を残しています。

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ロンドンに住む話1(放浪記305)

ロンドンのヒースロー空港に着くと親友のNちゃんが出口まで迎えに来てくれていた。 初ヨーロッパで英語もろくに話せない僕には大助かりだ。 僕はあまりにも英語が話せないので、英語が必要な状況では、片言英語を話せるIちゃんに頼ることが多かった。 このイギリス滞在中に変われば良いのだが。

約2分 放浪記 #305

北へ向かう話3(放浪記304)

ロンドンへ向かうために酷暑のデリーを素早くぐり抜けて、飛行機へと向かった。 ロンドン行きのチケットはずいぶん前にとっていて、トルクメニスタンという全く訳のわからない国を通っていく。 一番安い航路だったからとったのだが、トルクメニスタンの訳の分からなさが気に入っていた。 イランとア

約4分 放浪記 #304

北へ向かう話1(放浪記302)

僕とガールフレンドのIちゃんは、ゴアの友人たちに別れを告げて、デリーへ向かう列車に乗り込んだ。 これから丸1日半の列車の旅だ。 これまでは殆どの列車の旅が一人旅だったので、常に気を張っていなければいけなかった。 駅構内では、荷物は常に足の間に挟んで盗まれないようにしていたし、列車

約2分 放浪記 #302

2期目のゴアの話49(放浪記301)

今回のゴアの日々は一筋縄では行かず、かなりの心理ドラマを経験する事になったが、最終的には仲の良い友人達の誰も怪我をする事なく、大きなトラブルを起こすこともなく無事にシーズンを終える事が出来た。 Yさんの映画もDJも、Iちゃんの女優の夢も果たされる事なく、Aさんに至っては映画の夢が

約2分 放浪記 #301

2期目のゴアの話48(放浪記300)

僕が興味のあったヨーロッパのもう一つはイギリスだった。 旅人として必須のスキルである英語は、英語圏の国で生活するのが一番の上達方法だということは、多くの英語上手の日本人旅人たちが声を揃えて言う事だ。 世界中の人たちが集う旅人の世界では、英語が話せなくては話にならなかった。 僕は、

約2分 放浪記 #300

2期目のゴアの話47(放浪記299)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 結局、YさんはDJを再開することなく時間は過ぎて行き、ナイン・バーでの晴れ舞台は終焉した。 彼は自分でも”やっちまった”と理解しているようだが、どうしようもない。 結局、落胆した雰囲気のまま終了し家路につくことになった。 本人も如何に大失敗した

約3分 放浪記 #299

2期目のゴアの話46(放浪記298)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) YさんがDJブースの真ん中で難しい顔をして座り込み始めた。 最初は何をしているのか分からなかったが、曲が終わるまでには次の曲に繋げてくれるだろうと疑いはない。 だが、いつまでたっても次の曲に繋がることはなく、とうとう曲が終わってしまった。 Yさ

約4分 放浪記 #298

2期目のゴアの話45(放浪記297)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) YさんのDJの日程は5月の中旬に決まった。 ゴアのハイシーズンは12月の終わりから3月の終わりまでで、4月になるとほとんどの旅人は北のヒマラヤ山地へと移動する。 しつこくゴアに残るゴア好きの旅人たちも、4月の終わりになると気温が暑すぎて我慢でき

約4分 放浪記 #297

2期目のゴアの話44(放浪記296)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕の親友のYさんは、元々は映画関係者で、助監督として働いていた。 一年半前にインドを旅しにやってきてゴアに出会い、人生が根本から変わった彼は、ゴアの奇跡をドキュメンタリー映画にしたいと思い、全ての準備を完璧に整えてゴアへと帰ってきた。 だが、今

約4分 放浪記 #296

2期目のゴアの話43(放浪記295)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 大量のLSDによる、予期せぬ1週間の生まれ変わりの儀式が終わった後は、出来る限り静かに過ごすようにした。 時期は4月の終わり、雨季の直前で気温は40度近く、蒸すような暑さが漂っている。 殆どの日本人の友人たちは次の土地へと移動して、ゴアに残って

約3分 放浪記 #295

2期目のゴアの話42(放浪記294)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 通常の24倍ものLSDを摂取した時から、一睡もせずに時間が経ち続ける。 その間中もずっとトビっぱなしだ。 だが、パーティー中には0歳だった赤ちゃんの自意識が、眠りにつく頃には1歳半くらいの自意識へと成長していた。 その日は結局40時間ほど起き続

約3分 放浪記 #294
放浪記

2期目のゴアの話41(放浪記293)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) パーティーが終わっても、LSDは全開でキマっていて、僕はまだ赤ちゃん状態のままだった。 時間は真夜中ごろだろうが、誰もが時間という概念の外側にいた。 僕はとてもじゃないが、バイクの運転などできるような状況でもないし、ガールフレンドのIちゃんも僕

約3分 放浪記 #293

2期目のゴアの話40(放浪記292)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Yさんは、警官とDJたちに話しかけ、何とかパーティーを続ける事は出来ないか模索していた。 1年前のゴアでは警察はゆるゆるで、小さいパーティーだと3000円くらいの賄賂を見回りに来た警官に支払う事で一晩中パーティーを続けることができた。 だが、今

約3分 放浪記 #292

2期目のゴアの話39(放浪記291)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕は、ガールフレンドのIちゃんの膝枕に横になりながら、周りの状況を見回していた。 周りの状況が全て見えて、会話の内容も聞こえて理解できるのだが、それに対する判断が完全に欠けていた。 自分の意見はないし、批判も賞賛もない。 全てをただあるがままに

約4分 放浪記 #291

2期目のゴアの話38(放浪記290)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 絶対的な時間から解放されて、相対的な時間軸に入ったことで、音楽のスピードが変わった。 そして、その変化の幅は加速度的に増していった。 単純にぶっ飛んでいて幻覚を見ているだけだということもできるが、その幻覚は無からランダムに発生したものではなくて

約3分 放浪記 #290

2期目のゴアの話37(放浪記289)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) おそらくこの体験は、単にLSDを大量摂取しただけでは起こらなかったのではないかと思う。 前日にDMTを摂取してからの、翌日に通常量の24倍ものLSDの摂取という危険度全開の界王拳によってのみ体験できた特殊体験と言っても良いかもしれない。 (よい

約4分 放浪記 #289

2期目のゴアの話36(放浪記288)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) Uくんとの間にあった無意識の領域の壁が取り払われた事で、僕の意識が未知の領域へと解放された。 意識は時空の枠組みから解放されて、新たな次元へと探求を進める。 LSDでブッとんでいるのは、僕だけではなく、一緒にいた友人たちもそれぞれが過去最大のレ

約4分 放浪記 #288

2期目のゴアの話35(放浪記287)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕は、ダンスフロアの真ん中で呆然とした意識とともに棒立ちになっていた。 そんな時に誰かが突然に体当たりしてきて、軽く横に飛ばされた。 元いた場所を、何かがものすごいスピードで流れ去っていく。 この瞬間の僕には何が起こっているのか、全く理解できて

約4分 放浪記 #287

2期目のゴアの話34(放浪記286)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 通常の16倍のLSDを取った後に、またダンスフロアへと戻り、音楽に身を揺らすが、いまいちパッとしない。 通常はLSDを取りすぎると身体が固まってしまうのだが、そう言ったわけでもなく、ましてやLSDが効いていないわけでもない。 視界は歪み、音は曲

約4分 放浪記 #286

2期目のゴアの話33(放浪記285)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) パーティー会場は、バンブーフォレストという竹林の中で行われていた。 会場に着くと、シーズンが終わりに近づいているにも関わらず、多くの人が集まりごった返していた。 集まっているのはかなり濃いゴアの住人ばかりで、通りがかりのツーリストやゴア慣れして

約3分 放浪記 #285

2期目のゴアの話32(放浪記284)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) バイクの上で僕が取ったのは、ホフマン2000という種類のLSDだ。 その名前は、LSDの開発者のアルバート・ホフマン博士から来ており、彼のLSD初体験の話から取った自転車に乗って月へと飛んで行くというモチーフが描かれている。 以前はホフマン19

約3分 放浪記 #284

2期目のゴアの話31(放浪記283)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 2度目のDMTセッションの次の日に、運命の日がやってきた。 ゴアでは皆がそれぞれ人生が大きく変わる体験をしていて、僕も去年のゴアで人生観が大きく変わる経験をしていたが、今回は更なる巨大な変容の日がやってきた。 この日は朝からずっと怪しい空模様だ

約4分 放浪記 #283

2期目のゴアの話30(放浪記282)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕のセッションの後にIちゃんも続いた。 彼女も深い体験をしたらしいが、どうにも言葉にできるものでもなく、すごかったと嘆息を漏らすだけだった。 他の何人かの友人たちとDMTについて話を交わしたが、お互いに昨夜の夢の話をしているようで、まったく要領

約3分 放浪記 #282

2期目のゴアの話29(放浪記281)

(以下内容転載禁止、法的対処有。) 僕が体験したDMTの異次元世界は、何とも表現のしようのない世界だったが、あえて3次元世界の日本語に翻訳してみようと思う。 異次元に入っていくに従って、目の前に眩くて美しい幾何学模様が広がっていった。 だがそれは、自分が客観的に見ていると言うより

約3分 放浪記 #281