みなさま大嵐の中、いかがお過ごしでしょうか?
メキシコの山奥で平和に暮らしているQリプトラベラーです。
3週間ほど前にイーロン・マスクの運営する衛星インターネット会社のスターリンクの機器が、多くの驚きと共に我が家へやってきたので、報告がてらに記事を書いていきます。
その過程が結構な驚きの連続で、今までのインターネット接続の常識を覆すような仕様に、「さすがイーロンマスク。。。」と唸らされました。
メキシコの山奥の半端ない便さ
僕の住んでいるメキシコの山奥の村というのは結構なレベルのド田舎で、先進国に住んでいる人たちには到底理解が及ばないほどの不便さです。
人口1000人ほどの村で、人数はそれなりにいるんだけど、生活インフラに関しては絶望的です。
携帯電話の電波は届かないし、下水設備やガス管、ゴミ焼却施設、警察、信号機、公共交通機関などは存在してません。
水は3日に一度ほどやってくるけど、地域によっては1ヶ月ほど断水になったりします。
電気は定期的に届くけど、電圧は安定していないので、定期的に電球を破壊し、雨季になると2週間に一度くらいの割合で3日ほど停電します。
例を挙げていくとキリがないけれど、言葉では説明しきれないほどの不便さです。
自由の楽園
もちろん、不便さの反面として自由さが存在していて、村では誰一人マスクをしていないし、コロナ渦の影響はほぼ皆無で、普通の日常生活が送れているのが最高の利点でしょうか。
世界中が規制の渦で旅人たちの自由が奪われる中、メキシコは自由受け入れ態勢を守っていて、特に僕のいる山奥などは全く何の規制もないので、伝手を頼りに世界中から旅人がやってきて、こんな世界状況にも関わらず、自由に楽しく活気ある日々を過ごしています。
毎日、ハンパなく楽しいです。
インターネットの不便さ
山奥の不便さというのは、全ての面に波及しているので、インターネットの状況も同様です。
光ケーブルやADSLはもとより、電話回線なども存在しないので、一般的なインターネット回線は存在せず、車で1時間離れた街から電波を飛ばしてネットを利用しています。
そんな状況なので、天候が悪いとネットが遮断したり、異常に遅くなったりするし、停電になればネットも稼働しません。
僕の家が停電でもネットが稼働しないし、電波塔が停電でも稼働しないし、風が強い日や霧が濃い日もまともに稼働しません。
その上、電波の許容量が狭いので、夕食後の時間帯はメールを1通開くのに5分ほど待つような状況です。
そして、それを改善するために個人用の回線を持つには、1ヶ月の家賃と同じくらいの金額をネット会社に支払わないといけないという、なかなかハードコアな状況です。
そうはいっても6000円ほどなので、大した額ではないけれど、メキシコのド田舎の物価感覚からすると、結構な額です。
そんな状況において、イーロンマスクの衛星インターネットがやってきたのです!
コーヒー数杯分の値段で安定したインターネットが手に入る先進国の状況とは大きく異なっていることを理解してもらえるでしょうか?
このサービスはメキシコでは去年の11月から始まったのですが、僕はサービス開始の数ヶ月前から予約して最前線で待ってました。
でも、人気のサービスなので開始してから、さらに数ヶ月待って、僕の順番が回ってきました。
スターリンクの凄さ1:山奥の家に直接届いた
スターリンクがやってくる過程は驚きの連続だったのですが、まず驚いたのは、設備一式が我が家に直接届いたこと。
うちの村では80%ほどの家が住所という仕組みを持っていないので、特定の家にたどり着くには、近所の人に聞いて回るしかありません。
グーグルマップのサテライトビューは機能するけれど、携帯電話の電波が存在しないので、スマホを使って住所を確認することもできず、配達人が受取人に連絡して待ち合わせるなども出来ません。
住所が存在しない上に、街から遠く離れた山奥なので、郵便局の配達なども存在しません。
FedExやUPSなどの大手配達会社もやってくることはありません。
だけど、去年からDHLが僕の村への配達サービスを開始したのです。
DHLが配達してくれるという噂は聞いていたけれど、実際に体験したわけではないので半信半疑だったのですが、スターリンクの配達員は、見事に我が家まで配達してくれました。
それが実現できた理由は、スターリンクのサイトで、自分の家の正確な在処をサテライトビューの地図上でピンポイントで指摘できたことが大きいと思います。
ちなみに、アンテナ一式はアメリカの工場から我が家まで直接に届きました。
スターリンクの凄さ2:設置作業員不要
スターリンク一式が届いたけれど、配達員は設置してくれるわけではないし、スターリンクの社員がやってきて説明してくれるわけでもない。
まずは説明書を読んでみようと思い、箱を開けると、究極とも言えるほどの簡易説明書が現れました。
いくつかの要素を70cm x 90cmほどの超デカい紙に書くという、見逃しようのない簡易さ。
画像の説明通りに、まずはスターリンクアプリをスマホにインストールするところから始めます。
アプリの機能で設置場所の適応状況を確認する機能があるので、家の周りを歩き回って適応する場所を探します。
やり方は至って簡単で、アプリを起動し、スマホのカメラを北の空に向けるだけ。
アプリが自動で計測して、その場所の適応率を算出します。
スターリンクの凄さ3:異次元級の簡単インストール
アンテナを箱から取り出す段階で、次の驚きが待っています。
なんと、アンテナ、信号変換器、WIFIルーターの全てがあらかじめ一本のケーブルで結ばれているのです。
それぞれが接続された状態で箱の中に入っている。
イーサネットケーブルや、電源ケーブルなどの区別もないし、どこに差し込めば良いかなどの混乱もありません。
データを通信するイーサネットケーブルと、電源を供給するケーブルが一体となって、すでにそれぞれの機器へと繋がっているのです。
僕の中ではこれはかなりの驚きでした。
さすがイーロンマスク。。。
アンテナを取り出し、庭に設置し、電源ケーブルをコンセントに差し込む。
次にアプリを起動し、WIFIの名前とパスワードを設定。
以上。
本当にこれだけで完了しました。
説明書は嘘をついていなかった!
アプリが設定完了に時間がかかるというので、しばらく放っておくと、なんとアンテナが自動で動き出しました。
自動でサテライトの正確な方角を探しだし、北の空に顔を向けます。
作業員の助けも、独自の知識も、大工の技術も何も必要ありません。
お金を払って、受け取って、取り出して、設置して、差し込んで、パスワード設定するだけ。
で、実際にネットに繋いでみたのですが、納得の速さでした。
以前の速度が6Mbpsで、現在が200Mbpsなので、約30倍の速さです。
月額は以前の2倍ほどになったけど、このスピードと安定性が手に入るなら安いものです。
今後は作業員とのやりとりも、引越し時の設置の面倒臭さも、停電時の停滞もなく、スターリンクにネットを介して支払うだけで、安定した高速インターネットが手に入るので、嬉しい限りです。
さらに僕が期待しているのは、言論統制からの自由です。
しろのさんの話によると、ルーマニアの情報発信者が、インターネット・サービス・プロバイダー(ISP)から規制されて、テレグラムに接続できなかったりなどの不便さを強いられているそうです。
そういう観点から見ると、言論の自由と戦うマスク氏のインターネット衛星に直接繋げられるというのは、このご時世に僕のように情報発信している者からすると、かけがえのない価値を持ってきます。
今後は、家庭用バッテリーを設置して、停電時でも活用できるように改良予定です。
仮に全世界停電とかになったとしても、しつこくネットに繋がっていられそうです。
白帽と黒帽と灰色帽
さて、マスク氏はツイッターの買収劇を続けており、彼が世界情勢においてどのような役割を果たすのか、いろいろな議論が起こっています。
僕は以前から彼はトランプ大統領と交渉済みであり、黒や灰色を演じる白側の人間だと考えていましたが、今回スターリンクを受け取って、彼が白帽だという確信を強めました。
そのきっかけが、タイトル画像にもなっている下の画像です。
これ、皆さんはどう思いますか?
DHLの配達員が届けてくれた直後に撮った写真ですが、何となく17番目のアルファベットに見えませんか?
まぁまぁまぁ、偶然でしょうが。。。
ちなみにこちらはマスク氏の母親であり、ファッションモデルでもあるマイェ・マスク氏のお写真です。
興味深いですね。
それではまた。
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