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サハラ砂漠のオアシスで共同生活する話30(放浪記418)

 

反骨精神

 

僕の反骨精神は半端なく強かった。

それは抑圧された子供時代の反発でもあっただろうし、その後に進んだヒッピー旅人文化の影響も大きいだろう。

 

だから僕に対して物事を教えるというのは、なかなか骨の折れる作業なのではないかと思う。

特にそれをする相手が経験豊かなおじさんとかだと、なお一層難しかったのではないかと思う。

 

なぜなら僕の潜在意識には、年齢が大きく離れた年上の男性に対して無意識に反発する要素を持っていたからだ。

その意識がどこから来たものなのかはわからないが、反抗すべき権威を象徴していたのではないかと思う。

 

 

父性

 

僕は母子家庭で育ったことや、母の潜在意識にある元夫への非難などから、父性的なものに対する反抗心を育て上げていた。

 

そんな年上男性に対する反抗心を懐柔してくれたのが、ガンドルフさんだった。

父性的なものに対する不信の心を癒してくれたのだ。

僕は年長者に敬意を払うということを学び、経験者の意見を聞くということを学んだ。

 

彼は僕が生まれて初めて尊敬する大人の男性だった。

僕は斜に構えているところがあるので、人を尊敬することはあまりない。

 

友人的な感覚で好きになったり、憧れたりすることはあっても、人間として尊敬することはなかったが、そう言った舐めた態度を根本から改めさせてくれたのもガンドルフさんだ。

 

 

良心

 

僕は反骨精神からなのか、自分が傾倒しているサイトランスの文化からなのかはわからないが、良心や善なる心や、愛を信じることなどに対して抵抗があった。

それには若者的な反抗心や冷めた心も関係しているかもしれない。

 

そう言った都会的な冷たさを暖めてくれたのもガンドルフさんだった。

 

ガンドルフさんには感謝しても感謝しきれないものがある。

 

 
 
 
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