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ヒマラヤ山脈の温泉村の話8(自叙伝185)

 

バシシトの日々

 

ヒマラヤの温泉村バシシトの日々は、最高に調子が良かった。

 

同じ宿にはゴアで一緒に遊んでいた友人が三人いて、宿にいた他の日本人旅行者も、以前からの友人や、その友人の弟や、その弟の親友など近い関係の人が多く、お互いに信頼と友情を育くみやすい状況になっていた。

 

宿から歩いて1分のところにあるレストランが僕たちの溜まり場になっていて、大体の時間は宿にいるか、レストランにいるか、温泉にいるかのどれかという非常に狭い範囲での心地よい生活。

基本的に、のんびり楽しく暮らす以外のことはしていなかった。

 

日本の給料で稼いで貯金したものを、激安のインドの山奥でのんびり暮らすことに使う。

あまり生産的とは言えないかも知れないが、非常に重要な経験だった。

温泉のある村で、仲の良い友人たちとのんびり暮らして友情を育む。

 

二十歳の僕はのんびりするという感覚を持っていなかったし、のんびりするなんて馬鹿らしくてダサいなんて思っていた。

出来るだけ刺激的な体験で1日を埋めたかったし、より一層の刺激を求め続けていたが、ここバシシトの緩やかな空気を体験することで、のんびりする事の素晴らしさを理解し始めていた。

 

 

音楽

 

僕は前回の旅に出た時に、敢えて音楽を聴く道具を持たずに旅したけど、途中で音楽がないことを後悔して現地でスピーカーやカセットテープを買い揃える羽目になってしまった。

今回は考えを正反対に変えて、音楽関連機器を完璧に揃えて再出発をし直した。

 

僕は以前、関西最大のツタヤで働いていた時に、店舗内に何万枚とあるCDコレクションの中からアルバム600枚を厳選してMD(ミニディスク)にコピーしていた。

その中からさらに144枚を厳選して、MDにモノラル録音し、一枚あたり2時間の音源の入った72枚の厳選しまくったコレクションを用意していた。

 

そして、ソニーの最新型の電池駆動できる小型スピーカーを用意して、常にどこでも気持ちよく音楽を聞けるようにしていた。

 

当時はネットが発展していず、音楽のコレクションを持つのは簡単なことではなかったし、小型のスピーカー自体が誰も持っていなかったので、僕の音楽コレクションとスピーカーは友人たちに重宝された。

 

ヒマラヤの山々を遠くに見ながら、友人たちと楽しく過ごし、大好きな音楽を好きなだけ聴くなんて、最高の贅沢だ、などと悦に入っていた。

 

 
 
 

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