サハラ砂漠の滝でキャンプする話2(放浪記423)

 

山男

 

Yくんは日本で暮らしていたときに、カナダ時代の親友と共同生活していた。

その時の同居人が登山道具関係の会社で働いていたことから、登山関係者と深い繋がりがある。

年末の忙しい時期には、バーゲンセールの手伝いをすることも多いらしく、その伝手を通して登山道具を安く手にいれることができるらしい。

 

僕は今回のキャンプは小学生以来のキャンプ、Iちゃんはほぼ初めてに近い。

だから、キャンプの知識は皆無に等しく、全てがぶっつけ本番だ。

 

道具といっても、テントと寝袋、鍋とナイフ、以上。といった感じで超基本的なもの以外は何も持っていないし、何を持てばいいのかも分からなかった。

そんな僕たちのナビゲーターになったのが、Yくんだ。

 

 

Yくんの知識

 

Yくんは、僕たちよりもいくつも年上で、人生経験が豊富なだけではなく、知識という部分に秀でていた。

 

元々頭がいい上に、大学では哲学を専攻するほどの思考人だ。

そこに、ライターと言う職業柄の知識人と言う要素も合わさるため、多くの知識を蓄えていた。

 

特にキャンプの知識や野外生活の知識は素晴らしく、多くのことを学ばせてもらった。

 

 

山道具

 

Yくんは伝手があったので、格安で山道具を仕入れることができるため、上質な道具をしっかりと備えていた。

 

そういった道具類は、登山をする人たちには常識的な山道具なのだが、知らない人にとっては驚くほど便利なものに見える。

 

そしてそれらの山道具は、旅道具としても優秀なものだった。

 

当時の僕はそんな知識など全くないから、とりあえず安く手に入るものを使っていた。

そうする以外にうまく旅をする方法を知らなかったからだ。

 

Yくんに学んだ知識は、後々の旅において大いに役立つことになる。

 

 
 
 
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