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放浪記056

西成での文化人生活の話11(放浪記056)

トレイン・スポッティング

 
 
 
色々なタイプの毒素のある映画に反応してきたが、最も強く僕の人生観に影響を及ぼしたのは、現代に生きる退廃的で暴力的な若者をセンセーショナルに描いた映画だ。
 
 
 
”La Haine”(邦題、憎しみ)と言う映画に影響を受けてスキンヘッドに近い坊主頭にした。
 
 
 
その映画から数ヶ月後に放映された同じような感じの、労働者階級で坊主頭の若者の退廃的な日常を描いた ”トレイン・スポッティング” と言う映画にも大きな影響を受けた。
 
この映画が放映された時には僕はすでに丸坊主で、時代を先取りしたような気分で得意になっていた。
 
友人には ”トレイン・スポッティング” の主人公の真似をしたと冷やかされるたびに、”憎しみ” の映画の話をして、自分は時代を先取りしているんだと説得した。
 
 
 
”トレイン・スポッティング” への想いが高じて、自分のワンルームマンションの狭い部屋の壁一面に1.2メートルx1.7メートルほどの巨大ポスターを貼って悦に入るほどの熱の入れようだった。
 
 
 
この映画はスコットランドのエジンバラを舞台に繰り広げられる。
 
主人公は社会の底辺に生きるヘロイン中毒者たち。
 
暴力や犯罪がはびこる崩壊した日常からの逃避としてヘロインにハマる主人公。
 
薬物中毒を抜け出すために犯罪を犯し、その犯罪行為の失敗によりさらなる中毒に嵌っていくと言う、負のスパイラルが続く。
 
その上でそこから脱出しようとさらに大きな犯罪を犯し、友を裏切ることで負のスパイラルから抜け出すと言う、かなりロクでもない人間性を描いたストーリーだ。
 
 
予告編はこちら。https://youtu.be/eMC68qlZnKg
 
 
 
そんな破綻した都会の労働者階級の主人公の生活と自分自身と重ね合わせて観ていた。
 
崩壊しきった主人公たちの悲惨さを徹底的にポップにカッコよく描き出していて、自分への応援賛歌のように感じた。
 
主人公のゴミ溜めのような環境からゴキブリのように這い上がる姿に大いに励まされた。
 
 
 
音楽も刺激的でカッコよく、イギリスのポップ、ロック、テクノシーンを総括するようなサウンドトラックも話題になった。
 
 
 
僕の好きな映画や音楽のツボを見事に突いていて、この映画にはハマるべくしてハマったように思う。
 
 
 
 
 
 

KIDS

 
 
 
同じような流れの映画で、他に気に入っていたのが、”KIDS” と言うアメリカのスケートボーダーの少年達の日常を描いた映画だ。
 
 
 
ラリー・クラークと言う新進気鋭の写真家が監督し、その高い芸術性が評価された。
 
その高評価と同時に、少年少女の奔放な性のあり方や、ドラッグやアルコールなどに溺れていく姿をリアルに描いたことが大きな批判の的になり、アメリカでは17歳以下が閲覧禁止になるなど大きな議論を呼んだ。
 
 
 
 
 
この映画もまた、”憎しみ” や ”トレイン・スポッティング” などと同じく、崩壊した若者のモラルを中心にして描かれており、暴力シーンが溢れている。
 
 
 
初めてこの映画を見たときは、社会モラルに反しまくっている部分が衝撃的で、自分の中にある反抗心が刺激されまくった。
 
主人公達のラフでクールで反抗的なスタイルがカッコいいと思ったし、似たようなものが自分にも欲しいと思った。
 
 
 
映画業界には色々な洗脳やプロパガンダがあるが、僕がハマったこれらの退廃的な青春映画達にも、ある種の意識操作の意図があったのでは無いかと考えている。
 
 
 
恐ろしいことに、なんとこの映画はディズニーによって配給されていた。
 
しかも、ディズニーの名前で配給するのではなく、わざわざ別会社を立ち上げて、批判がディズニーに来ないようにした上で配給していた。
 
 
 
ディズニーが少年少女の奔放な姓を刺激するような映画を配給。。。 闇の深い話だ。
 
 
 
 
 
 
つづく。。。
 
 

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