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放浪記002

家庭崩壊から始まる幼少期の話(放浪記002)

最古の記憶

 

一番古い記憶は父、母、父方の祖母、兄、姉、末っ子の僕の6人で暮らしていた時のことだ。

 

二階建ての家で、漆喰の壁が剥がれやすかったのを覚えている。

 

 

僕は、おばあちゃん子で、何をするにも祖母と一緒だった。

 

例外は夜寝る時で、母と一緒じゃないと不安で眠ることができなかった。

 

 

平穏な日々。

 

おばあちゃんと散歩したり、近所の女の子とママゴトをして遊んでいた。

 

 

そんなある日、突然に母と二人で引っ越しをすることになった。

 

何も分からない幼い僕は、引っ越しと言う生まれて初めての出来事を喜んでいるだけだった。

 

だが、その引っ越し以降、家族みんなで一緒に暮らすことが無くなった。

 

 

幼い僕は、家族が消え、生活が変わったことを不思議に思わず、ただそのまま受け入れて日々が過ぎ去って行った。

 

 

家族ドラマ

 

何も知らない幼い僕の裏側で、家族ドラマは進行していた。

 

 

父母ともに大阪のドヤ街育ちという根っからの下層労働者階級家庭から、僕の今世の物語は始まる。

 

父と母、それぞれの家族全員が同じ街で暮らし、全員がよく知りあった関係だったらしい。

 

父母は大人になってから偶然再開し、愛し合い付き合うようになり、結婚した。

 

その後、姑とも同居し、3人の子供をもうけ、幸せな家庭を築いていた。

 

 

だが、幸せな結婚生活も最初の数年だけで、だんだんと崩れていったようだ。

 

父は彼の生まれ育った環境で、ごく一般的な趣味である賭け事にのめり込んでいった。

 

競馬、競輪、競艇、麻雀。

 

 

タクシーの運転手をしていて時間に自由のきく父は、母にバレない事を良いことに、仕事を放り出してトコトン賭け事にのめり込んで行き、しまいには借金にまみれたそうだ。

 

 

そして、僕の大好きな優しいお婆ちゃんは、実は嫁である母には、かなり厳しく当たっていたらしい。

 

ありがちな嫁姑問題。

 

 

夫のギャンブル狂いと義母からのいじめが辛くなった母は逃げ場を求める。

 

求めた先にあったのが、母の姉が熱心に信仰していたエホバの証人という宗教で、母は誘われるがままに信者になっていく。

 

 

ギャンブラーで借金まみれの夫と、息子に優しく嫁に厳しい姑と、怪しいカルト宗教家の妻のコンビネーションではうまくいくはずもなく、結果的に離婚することに。

 

それが上述の引っ越しだった。

 

子供が親に連れられている画像

 

 

幼稚園

 

離婚した後、母には働く必要ができたので、僕を幼稚園へやることに。

 

 

幼稚園に初めて行った時のことは今でも覚えている。

 

母は引っ越しの時のように、僕に何も幼稚園の事を説明していなかったのかも知れない。

 

僕は生まれて初めて家族の誰とも離れ離れになったショックで、幼稚園で一日中泣いていた。

 

最初の数日は毎日ずっと泣いていたように思う。

 

今思えば、けっこうなトラウマになっているのかもなって思ったり。

 

最初は泣き腫らしていたが、すぐに慣れて、楽しい日々を過ごしていたように思う。

 

取り立てて話すこともない幼稚園児の生活。

 

 

また引っ越し、そして宗教

 

しばらくの間、幼稚園に通ったのちに、また引っ越をした。

 

思春期が近づいてきた姉は母と一緒に暮らした方がいいだろうと言うことで、我が家へ姉がやって来て、三人での小さな団地での暮らしが始まった。

 

この新しい暮らしを機に、家族全員で本格的にエホバの証人の集会に参加するようになる。

 

集まりに参加するたびに、母の宗教熱は加速していく。

 

 

しばらくすると、僕たちは、空いてる時間には、近所の家を訪問してエホバの証人に勧誘する活動をするようになっていた。

 

生活の多くの時間が宗教活動に費やされ、次第に宗教が生活の中心になって行く。

 

行き帰り合わせて3時間ほどの集まりを週に3回、3時間ほどの訪問活動を週に2回行っていた。

 

それとは別に予習復習などもあったので、実質的に生活の全ての時間を宗教に費やしていたと言っても過言では無い。

 

もちろん、僕は自分から好んで行動したのではなく、母親にひっついている幼児だっただけだが。

 

 

これがおそらく5歳頃の話。

 

その後17歳でエホバの証人を辞めるまでに、12年もの間、宗教活動を続けることになる。

 

 

 

つづく。。。

 

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