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日本へ帰国する話1(自叙伝157)

 

ボンベイ


ゴアから夜行バスに乗り、インド最大の都市ボンベイへと向かう。

 

ボンベイに着いて列車を降りた途端、一気にインドの現実へと放り込まれる。

最初は荷物運び人たちによる客引きのラッシュ。

その後は、タクシーの運転手たちによる客引きのラッシュ。

その後にはホテルの客引きが続き、最後は絶え間ない物乞いのラッシュが続く。

 

ゴアでの楽しかった思い出が走馬灯のようによぎるが、インドの世界を旅するというハードな体験が、今この瞬間へと集中させて思い出に浸る余裕を与えてくれない。

 

 

都会


この日の夜に列車に乗ってコルカタへ向かうまでの間、丸一日の時間が空いたので、ボンベイの街をぶらついてみる。

 

コルカタやプーナなども都会だったが、ボンベイの都会具合は全く違う次元だった。

 

足元では駅周辺のスラム的な底辺の生活があるが、その反面に街の中心地へ行けば、高層ビルが立ち並び、大阪の都心部よりも発展しているのでは無いかと思わせる。

強烈な貧しさと、全てを吸い尽くす金持ちの対比と共存がボンベイという街なのだろう。

 

街を歩く人たちも、洗練されていてオシャレだ。

僕の知っているインド人のイメージとは随分と違う。

感覚的には先進国の若者たちと似たようなものを持っているんだと思う。

 

ある通りには路上中古レコード店が軒を連ねていた。

 

都会的な文化に触れることで、大阪に住んでいた時の音楽蒐集家の癖が一気に蘇る。

旅には全く必要では無く、聴く事も出来ず、邪魔でしかないアナログレコードを漁り始めてしまった。

 

しばらく漁っていると、掘り出し物を見つけてしまった。

テクノミュージックの始祖と言われるKraftwerkというドイツのバンドのAutobahnという1974年の作品の初版。

マニアには垂涎モノの非常にレアな逸品で、買わずには居られなかった。


 

千円ほど出して買ったが、プレミアがついているはずなので、お金に困ったら売ろうという魂胆もあった。

 

 

マクドナルド

 

ゴアの田舎の日々も良かったが、久しぶりに体験する都会は刺激的で楽しかった。

 

歩き疲れたのでクーラーの効いたマクドナルドに入る。

涼しい。。。

当時のインドの田舎ではクーラーなどは滅多に存在していず、店内の涼しい空気は何よりも貴重だった。

 

日本では安物の代表格のようなマクドナルドのハンバーガーも、ここインドでは高級料理で大衆食堂で食べるカレーの5倍ほどの値段がしている。(1999年当時)

 

インドでの神聖さの象徴でもある牛を殺して食べるなどはタブー中のタブーなので、ビーフの代わりにチキンが入っている。

 

クーラーの効いたマクドナルドでハンバーガーを食べる。

ありきたりな都会の日常の光景だが、ゴアの田舎で非日常的な日々を過ごした後には逆に新鮮で、落ち着かせるものがある。

 

ゴアでの生活は日本の常識とはかけ離れ過ぎて居たので、徐々に都会的な生活に鳴らしていくためにも必要なプロセスだった。

 

 

 
 
 

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