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放浪記012

歪みが顕著に現れてくる中学生時代の話6(放浪記012)

高校受験

 
 
 
中三の二学期になり、勉強の楽しさに目覚めたことで、テストの点数は大幅にアップしたが、高校受験はテストの点数だけではなく、それまでの総合的な学生生活も加味して考慮されていたため、点数に見合った高校へ受験することが出来なかった。
 
 
 
今になって思うと、自分の意思を強く持って志望校の受験を望めば、希望は叶ったんだろうけど、母の強い勧めにより、家から少し離れたところにある工業高校を受験する事になった。
 
 
 
 
母がこの工業高校を勧めたのは、いつもの通りエホバの証人的な理由だ。
 
 
 
 
僕の育った区域の高校では、週に一度2時間ほど、男子は柔道を習うことになっていた。
 
 
だが、エホバの証人は一切の暴力性に加味しないので、武道を習う事を禁止している。
 
 
なので、エホバの証人の子供達は、柔道の授業に参加する事を断らなければいけない。
 
 
でも、高校によっては柔道の授業に出ない事で、次の学年へ進むことができなかったりする。
 
 
 
 
そんな中、僕が受験した高校は、柔道を休みたいと言えば何の問題も無く休ませてくれて、進級にも何も問題がない。
 
 
 
 
そういった訳で、幅広い地域からエホバの証人の子息が、この学校にやって来ていた。
 
 
 
この高校は、建前上は男女共学なのだが、実質的には99%が男子なので、男女間の交流を出来るだけ避けたいエホバの証人として都合が良い。
 
 
また、かなり頭の悪い高校なので、大学進学への希望が無いこともエホバの証人として都合が良かったと思う。
 
 
 
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僕がこの高校を受験した動機は、母の強い推薦だけでなく、試験の日程が他の高校よりも2ヶ月ほど早かったことが決め手になった。
 
なぜ、この高校だけ他より早い時期に受験があるのかは知らないが、早く受験から自由になって、ゲームして遊びたい僕にとって都合が良かった。
 
ゲームセンターにハマっているゲームがあったので、自由な時間を作って思う存分遊びたかった。
 
 
 
 
非常に馬鹿げた動機で人生の選択をしたが、人生に対して全く希望を持っていなかった僕には目先の休暇の方が大事だった。
 
 
 
 
 
母の強い推しに、無意識で従ってしまう奴隷根性もあったのだと思う。
 
自分の意思で生きるということを学んではいなかった。
 
 
 
この工業高校は、僕の学力よりもはるかに低い学力の高校だったので、何の問題もなく試験は簡単に通過することが出来た。
 
学力的には、中学2年生くらいの学力だった。
 
 
 
中学校の他の生徒よりも早くに高校入学が決定した僕は、晴れて自由にゲームに没頭する時間を得ることが出来た。
 
 
 
 
 
 

高校生活への準備

 
 
 
普通の新高校生が高校へ行く準備をするといえば、カバンや筆記用具を買ったり、新しい自転車を買ったりというような事だろう。
 
 
僕のした準備は、母に禁止されていた柔道に参加するための柔道着を母にバレないように買う事だった。
 
 
 
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この頃には母は、僕がエホバの証人である事を嫌がっている事にハッキリと気づいていて、もし僕がエホバの証人をやめるような事があれば、家から追い出すと言っていた。
 
 
 
母は、思い通りに熱心なエホバの証人になっていかない僕に、不安を覚えていたのだろう。
 
人との関わり方をあまり分かっていない母には、家から追い出すと脅迫する以外の方法が思いつかなかったのだと思う。
 
 
 
もし、僕が柔道着を秘密裏に買って、高校の柔道の授業に参加している事がバレたら、家を追い出されるかも知れないので、この決断は僕にとって非常に大きなものだった。
 
 
 
僕は、近所のスポーツ用品店に柔道着を買いにいった。
 
あいにく在庫が無かったので、予約注文しなければいけなかった。
 
商品が届けば、家に電話が来るが、母にバレたくない為に嘘の電話番号を教え、商品が届いた頃を見計らってお店に行き、柔道着を手に入れる事ができた。
 
 
 
この高校を選んだ基準は、柔道に参加しなくていいからだったので、本末転倒な話だが、高校の同級生に自分がエホバの証人である事を隠せることに胸が踊っていた。
 
 
 
新しく始まる学校生活では、ほとんど誰も僕がエホバの証人だという事を知らない。
 
エホバの証人ではない、普通の暮らしがしたいと夢見ていた僕にとって、高校生活は夢に近づく第一歩だった。
 
 
 
柔道着は母からすれば、暴力行為に関わるための悪魔の道具だったが、僕にとっては自分の夢を叶える自由の象徴だった。
 
 
 
 
 
つづく。。。
 

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