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ゴアに目覚める話10(自叙伝127)

 

バイクを借りる

 

交友関係が広がっていき、遊ぶ範囲が広がるに従って、徒歩やバスやタクシーでは不便になっていき、バイクをレンタルするようになった。

 

僕はあまりお金に余裕がなかったので、Yさんと共有する事で安くした。

 

インドやタイなどでバイクを借りるのに免許は特に必要ない。

ヘルメットなども誰一人着用していない。

 

ゴアでは、バイクの貸主に対してパスポートを渡すか、多額の現金を預けるかして、担保を渡すことでバイクを貸してもらえる。

 

 

無免許運転

 

免許の確認がないからと言って無免許での運転が合法という訳ではなく、警官に捕まると罰金を取られたりする。

 

だが、実際には地元のインド人の殆どが、無免許ノーヘルで運転していて、中には小学生くらいの子供が運転している事もある。

 

地元の人や小学生からは、法律では違法とされつつも、あまりにも日常的すぎて罰金が取れないので、自然と警官の標的は外国人旅行者へと向く。

外国人旅行者がバイクに乗っているのを呼び止めて、国際免許の提示を求めるのだ。

殆どの外国人が国際免許などという物を持ち歩いては居ないので、罰金の対象となる。

 

だが、警官たちの真の目的は罰金を取ることではなく、罰金を見逃すことで得られる賄賂が目的だった。

 

この賄賂の事をバクシーシと呼び、施しなどの言葉と同義語で、インドにおいてはあらゆる局面で使われる。

 

そもそも取り締まり自体が実際の仕事ではなく、非番の日に制服を着て小遣い稼ぎのアルバイトとしてやっていることも多く、正当な検査の権利を持っていない。

また、中には警官でもなんでも無い人が、偽の警官制服を着て、アルバイトとして旅行者からバクシーシを分捕る役目をやっていたりする。

 

 

もちろん、裏にはマフィアが居てショバ代などを払っている。

そしてマフィアは、警察署のトップと繋がっており、下っ端の警官に特定の地域に出向かないように手配していたりする。

 

 

警官の標的

 

そうやって各所に警官の罠が配置されているのだが、ゴアに長期滞在している外国人は肝っ玉の座った人が多く、警官がバイクを止めようとしてもそんなことは気にしない。

 

バイクの速度を落として止まるかのように見せかけて、近づききった所でアクセルを全開にして、猛ダッシュで逃げていく。

逃げ切ったら後ろを振り向き、中指を立てながらファッ●・ユーと叫ぶのは忘れない。

 

警官たちは厳つい白人オヤジ達は相手にしきれないので、標的にするのは、初めてゴアに来たばかりの、英語もろくに話せない日本人の若者を狙うようになる。

 

要するに僕たちの事だ。

 

僕一人で運転していると、警官に呼び止められれば、間違いなく止まって、イチャモンをつけられるままにバクシーシを分捕られていただろう。

 

だがバイクを運転しているのは元暴走族のYさん。

彼は警察を見ると反射的に逃げる癖が出来ており、警察を見かけた途端にバイクを止めてUターンして逃げ出した。

非常に頼もしい。

 

同じような状況は何度かあったが、毎回無事に逃げおおせた。

 

他の日本人の友人たちは、捕まってバクシーシを分捕られる事例がいくつかあったのでありがたい話だ。

 

 

 
 
 

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