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自転車で沖縄へ向かう話16(放浪記510)

 

沖縄へ

 

 

桜島から鹿児島市へフェリーで渡り、フェリーを乗り換えて沖縄の那覇へと向かう。

フェリーは、寝台付きで、一晩過ごせば那覇へと到着するという予定だ。

 

 

フェリーに乗ると、当然の如く沖縄県人が多く、雰囲気が異なっていた。

乗客たちは、全体的に肌の色が濃く、顔の作りも濃い。

 

 

沖縄県人たちに出会うのは初めてだったので、雰囲気の違いは新鮮だった。

どことなく、本州の人たちよりも暖かい雰囲気が滲み出ている。

 

 

これからの沖縄旅を想像するとワクワクしてくる。

 

 

 

那覇

 

 

次の日にはフェリーは沖縄圏内に入っていた。

 

 

フェリーの外に出ると、空気感が明らかに変わっていた。

すでに12月の半ばを過ぎていたが、そこには冬の空気はなかった。

 

 

ついに本州の冬を脱出したのだ。

自転車で寒い空気の中を漕ぎ進めて、急いで暖かいところに向かっていたが、ついに冬の寒さが追いつくよりも早くに寒さから脱出することができた。

 

 

ここまで来ればもう安心だと言う思いがある。

寒さに怯えてキャンプしたり、温泉に齧り付いてキャンプしなくても良い。

 

 

沖縄に来たことで、心理面のみならず肉体面での自由も手に入れることができた。

 

 

 

雨模様

 

 

フェリーが那覇に到着すると、あいにくの雨模様だった。

大阪を出発して以来の初めての雨だ。

 

 

ありがたいことに既に沖縄に着いているので、雨が降っても寒くはない。

 

 

鹿児島ー那覇間のフェリー乗り場と、石垣島ー那覇間のフェリー乗り場の間には距離があるので、自転車でいかなければならない。

このままフェリー乗り場で1日を過ごすのもバカらしいので、雨を突っ切って次のフェリー乗り場に向かうことにした。

 

 

雨が冷たくないのが、本当にありがたい。

 

 

 

石垣島へ

 

 

僕は自転車を漕ぎ進め、石垣島へのフェリー乗り場に到着する。

フェリーの出港まで後30分というギリギリのタイミングで辿り着くことができた。

 

 

すぐさまフェリーに乗り込み、自分の寝台へと向かう。

服を脱ぎ、雨で濡れた体を乾かす。

体はびしょ濡れだが、自転車カバンは防水なので、荷物は無事だ。

 

 

明日になれば石垣島に着いている。

気温ももっと暖かくなっているはずだ。

 

 

期待に胸を膨らませて床に着いた。

 

 

 

 
 
 

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