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石垣島でキャンプする話1(放浪記511)


出会い

 

 

朝目が覚めると、気温はさらに暖かくなっていた。

もう完全に僕の知っている日本の雰囲気ではない。

 

 

フェリーの中を散策していると、向こうから長髪で髭面の男が歩いてくる。

ちなみに僕も長髪で髭面だ。

二人とも一目で旅人だとわかる風貌。

 

 

当たり前のように僕たちは近づいて、声を掛け合う。

お互いの風貌から、お互いが旅人でしかもヒッピーっぽい文化のバックグラウンドを持っていることが見て取れる。

 

 

出会ってすぐに旅の話になり、お互いの旅遍歴を紹介し合う。

彼、H君はインドから帰ってきたばかりだと言う。

 

 

インドの話が出た段階で、僕たちはすぐに打ち解けた。

読者の方々は、なぜインドの話題が出ただけで打ち解けるのか?と思うかもしれないが、インドとはそう言うものなのである。

 

 

そこに理屈をつけることは出来るが、理屈は必要なかったりもする。

あえて言えば、戦友のようなものだろうか。

厳しいインドの環境を生き延びて、楽しみきったと言うだけで、自然とお互いへの尊敬が生まれ、同じ部族に属しているかのような感覚が生まれるのだ。

 

 

 

武勇伝

 

 

僕は自分のしたインドの旅は最高に濃くて面白い旅だと自負していたが、H君の話には度肝を抜かれた。

 

 

H君はロックンローラーなので、常に「ロックとは何か?」という哲学的命題に向き合って生きている。

それは、旅のスタイルにも現れていて、彼はロックな旅をしていた。

その時の彼にとってのロックとは、恐れることなく深みに飛び込むことだった。

 

 

 

レインボーギャザリング

 

 

彼の話で気になったのは、バラナシの近くで行われたレインボーギャザリングというイベントの話だった。
 
このイベントは僕が後々になって深く関わるようになるもので、この時に聞いた話への好奇心から全てが繋がっていく。
 
 
H君が言うには、そのイベントはヒッピー旅人たちの大集会みたいなもので、世界中から年季の入った濃いぃ旅人たちが集まってきていたという。
 
 
僕はそれらの旅人たちも気になったが、それよりも興味をそそられたのは、そのイベントの運営方針だった。

 

 

 

 

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