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北アルプスの山小屋で働く話43(自叙伝483)

 

大きな小屋

 

寮では数日の間、他の小屋の従業員たちと和気藹々と過ごし、体の疲れをほぐした。

 

その後は一ヶ月ほどの間、以前働いていた大きな小屋で働いて山小屋バイトが終了する。

 

僕にとっては、ガールフレンドのIちゃんとの再会が最重要事項だ。

 

僕が別々に行動している間に大きく成長したように、この期間に彼女も大きく成長しているに違いない。

期待と共に山を登った。

 

山小屋バイトの初日の登山はかなりしんどいものだったが、既に四ヶ月半も山で働いた後では、何の苦もなく山に登ることができた。

 

 

再会

 

大きな小屋に到着し、以前共に働いた同僚たちに挨拶して回る。

 

その中にIちゃんを見つけ、再会のハグをする。

だが、何となく繋がりきれない感覚を持った。

 

まあ、数ヶ月ぶりの再会だし、当然なのかもしれないと思い、その場を流すことにした。

 

その後、休憩時間に会いに行き話してみると、やはりどことなくよそよそしい。

愛し合うカップルという雰囲気は完全に消えていた。

 

 

距離

 

山小屋の忙しい状況では、休憩時間を見つけて時間を過ごすというのは簡単なことではない。

 

僕が大きな小屋で再び働き出して数日が経ったが、Iちゃんと共に過ごす時間を見つけることは難しかった。

 

仕事中にすれ違ってもよそよそしく、まともに目を合わせることもない。

一体彼女の中で何が起こっているのか聞こうにも、まともに会話することもできない。

 

近づこうとすると距離を置かれるようになっていった。

 

さらには、小さな小屋で働く前に仲良くしていた同年代の友人たちも、なぜか僕に対して距離を置くようになっていた。

Iちゃんはその友人たちと仲良く時間を過ごすが、僕は新しくやってきた転校生のような疎外感を感じていた。

 

それでも、その他の従業員たちは僕に優しく、楽しい仕事の日々を過ごすことができたが、Iちゃんとの関係だけは冷たいままだった。

 

 
 
 

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