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モロッコで21世紀を迎える話32(放浪記375)

 

フェスティバル開催

 

とうとう待ちに待ったフェスティバル開催の日がやってきた。

20世紀の2000年12月30日に始まり、21世紀の2001年1月2日に終わる世紀超えフェスティバルだ。

 

世紀をまたぐチャンスなど一生に一度あるかないかだ。

この特別なタイミングを祝うために世界中から旅人がやってくる。

 

そして僕たちもその輪の一部となるためにイギリスからやってきた。

 

 

ツーリスト

 

この街へも毎日倍々の勢いで人が増えて行っている。

 

到着したばかりの人たちの話を聞くと、今日到着して、4日後にフェスティバルが終わった直後の飛行機で帰るという人がかなりいる。

 

ヨーロッパに暮らす人たちにとっては、飛行機を乗り継いでモロッコへやってきて、年末年始の休暇を楽しむというのは日常的なことのようだった。

日本人がお正月にハワイにいくようなものだろう。

 

僕たちは一ヶ月以上かけてゆっくりと旅しながら今この場にいるだけに、昨日までオフィスで働いていた人に出会うのが不思議な気分だった。

 

 

乗合タクシー

 

街からは何台もの乗合タクシーが会場へと往復を繰り返している。

 

僕たちも乗合タクシーに乗り会場へと向かった。

今回はボランティアとしてやってきたのではなくて、完全に客としてやってきた。

 

今まで内側から見ていたものを外側から見るのは新鮮な気分だ。

一見すると、数日前に突風で全てが吹き飛ばされたようには見えない。

知らぬが仏とはこのことである。

 

僕たちは会場内に入り、僕たちがデコレーションを手伝っていたチルアウト・エリアへと向かう。

ほとんどの友人たちはチルアウトエリアに集まっているはずだ。

 

ここでやっと、持ってきていたテントが活躍することになる。

キャンプするなんて小学生以来だが、野外で寝るというだけでワクワクする。

 

それが、サハラのオアシスの島での世紀超えのフェスティバルでのキャンプだから嬉しくて仕方がない。

僕たちはキャッキャとはしゃぎながらテントを設営した。

 

 
 
 
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