モロッコで21世紀を迎える話43(放浪記386)

 

新世紀

 

最高に気分の良い状態で新世紀を迎えることができた。

それは僕にとっては最高にご機嫌な100年が待っているという兆しだったし、そのためにはるばるサハラ砂漠までやってきたのだ。

 

朝日は過ぎ、日が昇ってきて暑すぎてまともに陽の下には居れないので、友人たちの集まるテントへと向かった。

 

昨晩には調子の悪かったAくんも、新しい世紀では落ち着いたようで、笑顔を浮かべながら隅っこで横になっている。

とりあえず全てが丸く収まっているように見えた。

 

その後も1月2日の夜までフェスティバルは続き、僕たちは最高に楽しい時間を過ごした。

 

音楽を楽しみ、激しく踊り、友人たちと爆笑して過ごす。

楽しく過ぎゆく時間というのは文章にするとあまり面白みはない。

 

 

フェスティバル終了

 

次に大きな出来事が起こったのはフェスティバルが終わってからだった。

 

ほとんどの人はフェスティバルの最終日に街へと帰る。

さらに多くの人はその日のフライトでヨーロッパの自分の国に帰ったりもする。

 

だが、僕たちは全く急ぐ理由はないので、そのままフェスティバル会場に滞在することにした。

多くの友人たちはフェスティバル終了後も片付けを手伝ったりするので、僕たちもその流れに加わるつもりだった。

 

昼間のうちにゴミ拾いなどを手伝い、片付けを終わらせる。

ステージ解体などの大きな仕事は専門のチームがやるので、僕たちの出番はない。

大体の片付けが終わり、皆がひと段落したところで、スタッフ用の賄いが提供され、皆で食べる。

やっと終わったね、楽しかったね、と。

 

 

本番

 

だが、本当に面白くなったのはここからだった。

 

皆がやるべきことを終えて、フェスティバルが成功下に終わり、安堵と喜びに満たされているそのタイミングで、アフターパーティーが始まったのだ。

俗にいう”打ち上げ”のようなものである。

 

 
 
 
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