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モロッコで21世紀を迎える話44(自叙伝387)

 

ジャニスさんのパーティー

 

実はジャニスさんの10トントラックにはお供がいて、キャンピングカーで旅するカップルが連れ添っていた。

彼らはジャニスさんとワイルドな彼氏のような野生的な個性ではなく、どちらかというと知的な風貌をしたヒッピートラベラーだった。

 

その彼氏がこのアフターパーティーでDJを始めた。

 

どうやらその知的な風貌は見た目だけではないようで、DJ技術にも現れている。

彼が音を流した瞬間に空気が変わった。

 

 

洗練

 

どうやら彼らは究極のサイトランストラベラー達のようで、細部に至るまで洗練されている。

 

これらが旅を共にしているスピーカーは驚くほど品質が良く、クリアで繊細ながらも重低音を響かせる。

フェスティバルで使われていたスピーカーは大音量でもそれなりに品質がいいが、彼らが持ってきているスピーカーとは比べ物にならない。

音がスゥっと染み込んでくる。

 

彼はDJとしては全くの無名だが、明らかに世界最高レベルのDJ技術を擁していた。

彼はDJの世界でキャリアを積む代わりに、ジャニスさんと一緒に旅をして、ヨーロッパやアフリカでパーティーを作って遊んで暮らしている。

 

その恵まれた環境からか彼の才能は見事に花開いており、素晴らしいDJを披露してくれる。

DJ技術も選曲もスピーカーの質も最高で、フェスティバルでの有名DJや巨大スピーカーが霞んで見えた。

 

 

ダンサー

 

そんな最高品質のアフターパーティーで踊るのは、フェスティバルが終わった後も滞在することを決めた、時間に余裕のある旅人達である。

 

相当に濃くて面白い人たちだけが残っている。

まるで妖怪達が夜な夜な砂漠に集まって秘密のパーティーを開いているかのようだ。

 

僕は、このアフターパーティーの面白さに度肝を抜かれた。

 

フェスティバルは最高に楽しんでいたが、頭の片隅ではゴアのパーティーと比較しており、心底楽しみきれていなかった。

 

だが、そんな僕の抑圧された不満は、このアフターパーティーで吹き飛んだ。

半端なく面白く、半端ない高品質なパーティーだった。

 
 
 
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