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インドを旅する話10(自叙伝095)

同性愛の猿

 
 
 
 
宿の部屋にはバルコニーが付いていて、真横にガンジス河を見ることができる。
 
 
 
 
僕は景色を見ながら、椅子に座ってチャイを飲むのが好きだった。
 
 
 
 
 
バルコニーの向かいには、通りを挟んで建物が軒を連ねており、その屋根の上には十数匹の猿達が遊んでいる。
 
 
何気なくその猿達を見ていると、一匹の猿がもう一匹の猿にのしかかって腰を振り始めた。
 
 
 
 
 
オスとメスが交尾しているんだな、と見ていた。
 
 
 
 
 
だが、すぐに前側のメス猿は逃げ出し、後ろ側のオス猿はションボリと歩いて行く。
 
 
 
 
 
すると、その”オス猿”の後ろから”別のオス猿”がのしかかり、素早く腰を振り始めた。
 
 
そのまま10秒ほど腰を振った後に、前側のオス猿が逃げて行った。
 
 
 
 
 
えっ???
 
 
オス?メス?オス???
 
 
なに?インド?えっ???
 
 
 
 
 
一瞬、頭が真っ白になるような衝撃を受けた。
 
 
猿の同性愛?
 
 
インドだから、なんでもありなのか?
 
 
 
 
 
僕は、どう解釈して良いか分からない現象に対して、さすがインド!と言って納得することしか出来なかった。
 

 

 

 

バラナシの火葬場

 
 
 
 
ある日、ガンジス河沿いを散歩していると、人の死体を焼いているところに出くわした。
 
 
 
 
 
なかなか強烈な匂いで、あまり風下には居たくない。
 
 
 
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火葬台では、積み重ねられた薪が大きな炎を上げている。
 
 
火を灯してから、すでに数時間経っているようで、遺体は黒く縮んでいる。
 
 
 
 
 
生身の肉体が炎で燃えてゆくと言うことを、目の前で見ると言うのはなかなか強烈な体験だ。
 
 
日本で生きている限り、なかなか見る機会がない、人間が燃え尽きる最後の姿。
 
 
 
 
 
今まで暗闇に覆われていた、人間の最後の部分を眼前にすることで、なんとも言えない氣分になった。
 
 
 
 
 
生命に対する価値観の底が抜け落ちたけど、自分は下へ落ちることはないと言うことに気づいたような感覚。
 
 
 
 
 
”死”が見えない恐怖から、見えていてそんなに怖くない恐怖に変わった。
 
 
 
 
 
死を直接に見たことで、生がより意味を増したように感じ、全ての景色が今までよりも存在感を増して感じられた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

プーナ

 
 
 
 
バラナシは色々と興味深かったが、インド色が濃すぎる日々に疲れ始めていたので、数日滞在してからさっさと南へ向かうことにした。
 
 
 
 
 
次の目的地に選んだのはプーナ。
 
 
バラナシとゴアとの間にあり、ヨガが習えるらしい。
 
 
 
 
 
ビートルズがいたと言うリシケシで、ヨガを習っても面白いかなと思ったが、リシケシはインドの北部にあり、僕が目指す南のゴアとは正反対の方向だ。
 
 
じゃあどうしようと思い、パラパラとガイドブックを捲っていて目に留まったのがプーナだった。
 
 
 
 
 
ゴアへの通り道だし、ちょっと立ち寄ってヨガでも習って見るか、と言う軽いノリ。
 
 
ヨガに対して特に興味があった訳でもなく、ゲームに出てくるキャラが使うインドのストレッチと言う程度の認識だが、インド文化を体験するのも悪くない。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

移動

 
 
 
 
列車のチケットを予約し、次の日、予定の時間に合わせて列車の到着を待つ。
 
 
 
 
 
時間になっても列車は来ない。
 
 
まあインドだし、こんなものだろうと落ち着き、列車を待つ。
 
 
 
 
 
だが、待てども待てども列車は来ない。
 
 
 
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何度か、旅行案内所に問い合わせるが「まだだ」の一点張り。
 
 
ただひたすら待ち続けたが、どうしようもなく、9時間ほど待ったところで、もう一度旅行案内所に問い合わせた。
 
 
 
 
 
彼が言うには、なんと列車は4時間前に別のホームに到着しており、すでに出発した後だと言う。
 
 
 
 
 
なんてこった、散々待たされた挙句、置いていかれた。
 
 
 
 
 
なんとも腹立たしいが、英語の放送を聞き取れなかった自分の責任でもある。
 
 
駅員に怒りをぶつけたいが、彼らの責任ではない上に英語で文句を言う方法を知らなかった。
 
 
 
 
 
結局、次に出発する列車のチケットを少し割安の値段で買うことになり、駅員の助けもあり、無事に次の列車に乗ることができた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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