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インドを旅する話12(自叙伝097)

中国人

 
 
 
アシュラム内の庭を散歩していると、東洋人の男性に出会った。
 
 
 
 
僕たち以外には、他に東洋人はおらず、興味本位からお互いに話しかけた。
 
 
英語での会話は、どうしても言葉の壁があり、会話が続かないが、それでもなんとかお互いのことを伝えあった。
 
 
 
 
 
彼は中国の圧政が嫌で、チベットを通ってネパールへと逃げ出して亡命し、さらにインドへやって来てプーナに落ち着いたようだ。
 
 
その途上でネパール人の奥さんと結婚し、プーナでは鍼灸師として生計を立てながら、和尚のアシュラムでヨガの修行をしているらしい。
 
 
 
 
 
僕は日本からやって来て、ゴアへ向かう途中にプーナに寄ったが、物価が高くて困っているので、早めにゴアに向かおうと思っていると話した。
 
 
すると、ありがたいことに彼の「診療所に、空き場所があるから数日なら泊まってもいいよ」と言ってくれた。
 
 
 
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物価の高いこの街で、ただで泊めてもらうのは大いに助かる。
 
 
 
 
 
プーナへ長居をする外国人は、アパートを契約するらしく、長期で生活すれば大した出費はかからないらしい。
 
 
 
 
 
普通なら、知り合ったばかりの人の家に泊めてもらうなど、怪しむところだろうが、見るからに優しそうな雰囲気を出している彼に好感を持ち、信頼して泊めてもらうことにした。
 

 

 

 

診療所

 
 
 
 
彼の診療所へと向かう前に、翌日の夕方出発の列車のチケットを取った。
 
 
 
 
 
結局のところ、ただで泊めてもらっても、食費やアシュラムへの入場料がかかる。
 
 
プーナへ滞在すればするほど、旅の期間が短くなってしまう事を理解したので、プーナを出ることにしたのだ。
 
 
 
 
 
彼の診療所は、高層アパートの一室にあり、日本の暮らしぶりとあまり変わらない。
 
 
 
 
 
明日の午後には、診療所へお客さんが来るので、部屋を空けなければいけないので、夜だけならまた戻って来てもいいと言うが、すでにゴアへ向かうチケットを取ったことを伝える。
 
 
 
 
 
夕食に手作りの中華料理を、ご馳走してくれた。
 
 
 
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ここプーナは都会なので、輸入食材屋などがあり、一部の中華食材などが買えるという。
 
 
 
 
 
カレー続きの日々に、中華料理を食べる選択があるのは嬉しすぎる。
 
 
インドのような限られた選択しかない状況を経験することで、何気ない選択の幅が異常に喜ばしかったりする。
 
 
 
 
 
その日は日本の話や、中国の話を片言英会話で話し合い、早めに床に着いた。
 
 
 
 
 
次の日、朝起きて朝食をご馳走してもらい、列車が出発するまでの数時間をお茶を飲みながらゆったりと過ごす。
 
 
 
 

噛みタバコ

 

彼はお茶を飲んだ後に、インド式の噛みタバコを口へ入れた。

インドやネパールではかなり一般的なタバコで、湿り気のある真っ赤な色をしたタバコを歯茎と唇の間に入れて使用する。

彼らは口に入れたタバコをそのまま路上に吐き出すことが多く、駅や通り沿いの壁には真っ赤な液体が垂れてこびりついている事が多い。

それを最初に見たときは血がこびり付いているのかと思い焦ったという、インドあるある。

 

面識のある人が噛みタバコを使用するのは初めて見たので、興味本位から試させてくれと頼んだ。
値段も5円くらいと安く、危ないものでもないので、気軽に試させてくれた。

 

少量を手に取り、歯茎の間に挟む。
変な味がして、口が痺れたような感覚になる。

 

なぜこんなものを口の中に入れるのかと訝しんでいる間に、噛みタバコの効能が現れて、意識が少し朦朧として来た。
どうやら、量を多めに取ったようで、強めに効果が出ているらしい。

そう思っている間に、今度は胸悪く感じ、胃のあたりがムカムカして来た。

 

そうこうしている間に、一気に気分が悪くなって来て、トイレへ駆け込んだ。
量を多く取りすぎて、体が過剰反応してしまったらしい。

 

 
 
 
 
完全版へつづく。。。

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