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南へ向かう話3(自叙伝252)

 

到着

 

36時間の列車移動は無事に終わり、ゴアまでたどり着いた。

 

ヒマラヤでの雪山とは打って変わって、完全に南国の日差しになっている。

目が痛くなるような日差しと真っ青な空、そしてむき出しの赤い大地が独特のゴアの景色を作り出している。

 

僕はゴアへ戻って来たという感慨に身を震わせた。

それは、水を得た魚のような全能感のようでもあり、刑務所からシャバに出た囚人のような自由への開放感があった。

 

前回のゴアでの強烈な自由度が脳髄と細胞に記憶されていて、ゴアの赤土を見たことでその感覚が蘇ってくる。

 

今回は思う存分ゴアに滞在できるように、貯金もしっかりあるし、ビザもまだ半年間有効だ。

 

どこまで深く旅をする事ができるかを想像すると、その深さに戦慄する思いがするが、覚悟はしっかりと出来ている。

とことん深く潜り、とことん高く飛ぶつもりだ。

 

 

健康

 

この一ヶ月の間に、雪山と南国を2回経験している。


身体がびっくりしているように感じるが、なんとか環境に適応して病気にならずに過ごす事が出来た。

 

インドにはありとあらゆる強力な菌が蠢いているが、長期間過ごすことによって耐性がついて、簡単には菌にやられないようになって来た。

最初のインドの旅で経験したような、継続的な下痢はすでに卒業していて、変なものを食べた時だけ下痢をする普通の暮らしになって来ていた。

 

過酷な環境にさらされることで、身体が強く鍛えられる。

それは、健康というものとは違うのかもしれないが、タフになったことは間違いない。

 

こう言った経験をすると、健康に良い環境で暮らす事が必ずしも健康に繋がるわけでは無いのでは無いかと訝ってしまう。

肥料たっぷりで温室の中で育つ野菜と、野生の雑草とではどちらが健康なのか?という疑問だ。

 

 

アンジュナビーチ

 

僕は駅からバスを乗り継いで、アンジュナビーチヘと向かった。

 

親友のYさんが僕の到着を待っている。

彼はすでに全ての準備を万端にして、二週間ほど前にゴアに到着していた。

 

とりあえず、自分の部屋を決める前に、彼の家に泊めてもらうつもりだ。

初めてゴアへ来た前回とは違って、今回は勝手知ったる住み慣れた街、色々な事が便利で簡単に感じるようになっていた。

 
 
 

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