モロッコで21世紀を迎える話16(放浪記359)

 

オアシス

 

ガンドルフ爺さんの印象が強すぎて、オアシスにまで意識がいかなかったが、乾燥して赤くて硬い砂漠の真ん中に、水色に光り輝くオアシスがあるのいうのは余りにも美しく、奇跡を感じさせるような光景だ。

 

フェスティバルが行われる予定の島は見当たらない。

 

ガンドルフさんに聞いてみると、雨が降ることがあれば島になるが、普段は半島だという。

それは、写真の撮り方によっては島に見えるのだという。

 

雨はどのくらいの頻度で降るのかと聞くと、4、5年に一度という。

 

オリンピック並みの頻度で雨が降るとは、さすがサハラ砂漠だ。

僕たちが抱く砂漠のイメージをしっかりと保持してくれる。

 

 

豪邸

 

しばらく待っていると友人が車で迎えにきて、僕たちは彼らの住む家へと向かった。

 

友人も西洋人で、僕たちが突然砂漠に現れたことに驚きまくっていたが、暖かく迎えてくれた。

 

皆が滞在しているという家は、車で15分ほど走ったところにあった。

 

驚くほどの豪邸で、完全に現代西洋風の造りをしている。

モロッコ建築の砂漠の一軒家を想像していたので、大きな驚きだった。

 

 

人々

 

建物の中へと入ってみると、結構な人数が集まっている。

8割ほどが20代の男性で、20人くらいはいただろうか。

 

ロンドンを出てから西洋人には全く会っていなかったので、こんな砂漠の一軒家でこんな大量の人たちに出会ったことで、驚いて萎縮してしまった。

 

ここでは誰もが新顔らしく、それぞれは出会いたてで名前も知らないような関係らしい。

 

僕たちが萎縮しているところをガンドルフさんが皆に紹介してくれたことで、少し気が楽になった。

 

何人かが英語で話しかけてくれるが、いまいちよく分からない。

 

そのうちの何人かが、僕の英語力に合わせて話しかけてくれ、なんとか会話が成り立った。

 
 
 

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