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サハラ砂漠のオアシスで共同生活する話16(放浪記404)

 

月蝕の終わり

 

月にかかった雲だと思っていたものは、実は皆既月蝕だった。

種明かしされても、驚きも感動も美しさも変わらない。

 

月は赤黒く光り、さっきまで満月の光のせいで見えなかった星たちが一斉に力を取り戻している。

暖かかった月光も今では消え去り、急に砂漠の夜の冷えを取り戻している。

 

僕たちは焚き火のそばに座り、赤黒い月を見つめ続ける。

神秘的としか言いようがない光景だ。

 

赤い月も神秘的だし、砂漠もオアシスも、友人たちも、自分たちの旅の環境も全てが不思議に満ちている。

 

この自然の神秘は意外にも長く続き、1時間くらいはこんな状態だった。

 

 

赤い月の訳

 

後に調べたことだが、なぜ皆既月食の時に赤い月になるのかというと、月が完全に地球の影に隠れて真っ黒になると、地球の周りにある大気の層を通った太陽の光が屈折して、赤い色だけが月に反射されるからだという。

納得できる話ではある。

 

 

満月再び

 

月蝕が終わるにつれて、月の赤みは消えていき、一部がかけた満月の様相を呈してきた。

それと同時に、力を増していた星たちが力を失っていき、満月の光の中へと隠れることになる。

 

よく見知った満月へと戻って行くことで、僕たちは残念に感じると同時に安心感を感じた。

 

だがそれでも、満月の素晴らしさは変わらず、砂漠のオアシスでのフルムーンパーティーは続いていく。

 

パーティーのピークはやはり月蝕だったようで、月蝕が終わってからは、落ち着いたパーティーへと移行していった。

 

焚き火を囲み、それぞれの旅の話や自分の国の話を共有する。

それぞれが見聞きした事もないようなとっておきの話を持っていて、どの話もワクワクする。

 

中にはとんでもない爆弾発言もあったりした。

 

 
 
 
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