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ゴアに出会う話2(自叙伝099)

共同生活

 
 
 
 
レストランで出会ったYさんに、僕の安宿状況を説明したら、一日150円の値段が氣に入り、翌日には引っ越してくることになった。
 
 
 
 
 
お互いに暇していたので、これで楽しくなる。
 
 
 
 
 
Yさんも僕と違わず身軽な格好で、隣の部屋へ移り住んできた。
 
 
この時を機に今後『永く続く友情』と遊びまくりの楽しい日々が始まる。
 
 
 
 
 
僕たちは海で泳いだり、自炊をしたりして楽しんでいたが、この宿で一番時間を過ごしたのはトランプ遊びだった。
 
 
お互いにトランプには自信があり、色々なゲームを楽しんだが、Yさんが僕に勝つことはほとんど無かった。
 
 
 
 
 
自分で言うのもなんだが、僕は元々頭が鋭く、トランプなどのゲーム類で負けることはあまりない。
 
 
その上に『大富豪』や『ポーカー』は中学生時代に、空き時間のほとんどを費やした遊び、年季が違う。
 
 
 
 
 
Yさんは元番長の元暴走族で、現在はパンクラスという格闘技を練習している厳つ目の業界人で、勝負事には常に本気で立ち向かう信条を持っている。
 
 
彼は、どうやっても『大富豪』で勝てないことに不満を感じ、ありとあらゆる状況で勝負を挑んでくるが、僕の年季に叶うものでもなく、悔しさを募らせていた。
 
 
 
 
 
彼は29歳で、色々な人生経験を経てきた元番長のムキムキの業界人、僕はなんの社会経験もない、元いじめられっ子のガリガリの映画オタクのガキンチョ、その差が余計に悔しかったんだと思う。
 
 
 
Blog99-1
 
 
 
遊びで、ごくごく少額を賭けてトランプ遊びを続けたが、結果的にしつこく挑み続ける負けず嫌いのYさんから、搾取するような形になり、最終的には2週間分の家賃を払ってもらった。
 
 
 
 
 
お金に余裕のある彼にとっては、大した事はないが、貧乏旅行を続ける僕には2週間分の家賃は大きく、それはそのまま2週間のホリデーに繋がった。
 
 
 
 
 
 
 
 

ゴア人

 
 
 
 
ある日、ビーチ沿いの村で開かれた屋台街をうろついていると、日本人女性Kさんに出会った。
 
 
 
 
 
彼女は、去年にゴアに遊びに来て、地元のゴア人と出会い、付き合い始めて、近い将来に結婚するつもりだというのだ。
 
 
今は『カラングート』のビーチの近くの静かな林の中で暮らしているから、よかったら遊びに来ないかと誘ってくれた。
 
 
 
 
 
次の日、僕たちは彼女の家に遊びに行った。
 
 
 
 
 
社会経験豊かな年長のYさんは、手土産を持って遊びに行く。
 
 
Yさんは手ぶらの僕に、人間付き合いの礼儀を教えてたことに対して、僕は自分の存在を共有して喜んでもらうだけで良いと思っているので手ぶらだと説明した。
 
 
 
 
 
多少は大人になった今となっては、こう行った状況で手ぶらで行く事はまずないが、当時の僕は世間知らずの末っ子で、どんな場に行っても最年少という立場の特権に無意識のうちにあずかっていた。
 
 
旅は若いうちにしろとか、旅の恥はかき捨てという言葉の最大限の利用法。
 
 
 
 
 
Kさんの家には、彼女の婚約者の他に、彼女の日本人の友人と更にその婚約者のゴア人までが居た。
 
 
友人をゴアの家に呼んだら、友人まで結婚相手を見つけてしまったという話。
 
 
 
 
 
Kさんの話は面白く、彼女は23歳と若いながらも面白い人生を経ていて、その貫禄は大所帯のお母さんのようだった。
 
 
 
 
 
彼女は、九州にあるサーファーの集まる島に一件だけある、神社の神主の家庭に生まれた。
 
 
 
育った環境からか、若いうちからサーフィンをするようになり、サーファー達と多くの時間を過ごすようになる。
 
 
 
自由に暮らすサーファー達と、文化を共有する流れで、若いうちから旅をするようになり、去年来たゴアで旦那に出会い、近々結婚する予定。
 
 
 
 
 
「若いのにすごいね」と更に若い僕がいうと、
「若いからできる決断もあるんだよ」とYさん。
 
 
 
 
 
Yさんは、トランプゲームでは全く僕の相手にはならないが、人生経験が豊富で色々なことを学ばせてもらった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

愛のない結婚?

 
 
 
 
少し失礼な話で、少し心配で、ちょっとだけ面白いのが、遊びに来ていて結婚相手を見つけた友人のTちゃん。
 
 
Kさんと旦那の間には、愛があるのが見て取れるが、Tちゃんとインド人の彼の間には、深い愛や信頼がないのが、恋愛経験のない僕にまで見て取れた。
 
 
 
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僕もYさんも(あ、これアカンやつや)と思ったが、結婚の話にまで進んでいるのに、茶茶を入れる訳にもいかない。
 
 
 
 
 
彼女は日本では、イギリスのバンドの追っかけに熱中していた子で、おそらく恋愛経験がほとんどない。
 
 
彼女は、友人がインド人の旦那と出会ったという話を聞いて、自分も素敵な人と出会えると考えたのかもしれない。
 
 
それは彼女の結婚相手も同じで、彼はKさんの旦那が日本人女性と出会ったということを聞いて、自分も日本人女性と結婚して、楽な金持ち生活ができるかもしれないと考えたのだと思う。
 
 
そこにやって来たのがTちゃんで、彼らのお互いのニーズが見事に合致してしまった。
 
 
 
 
 
旦那が、Tちゃんに興味がないのが見え見えで、二人の間に愛がないのが見て取れるが、もう既に今更引き返せないような状況に発展していた。
 
 
 
 
 
なんとも微妙な状況。
 
 
 
 
 
その後、宿に帰った僕とYさんは、あれはヤバイねとひそひそ話。
 
 
この話には、これ以上ツッコマないようにしようと言う事で、お互いに納得した。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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