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ゴアに出会う話20(放浪記117)

友人達

 
 
 
 
クリスマスの12月が近づくにつれて旅人の数が増えてきた。
 
 
日本人女性のOちゃんがやってきたのもこの時期だ。
 
 
 
 
 
僕がゴアに来て以来ずっと遊んでいるYさんは、元暴走族の現格闘家で、映画助監督の業界人の遊び人。
 
 
独身女性のOちゃんが来て嬉しかったのだろう、瞬く間に手を出した。
 
 
 
 
 
 
厳格な宗教家庭に育った故にに女性に対して奥手な僕は、その早業に驚愕した。
 
 
 
 
 
Yさんが 、完璧なこの俺の唯一の弱点は顔面だと辞任するほど、Yさんの顔面偏差値はかなり低い。
 
 
 
 
 
お世辞にもモテるような見た目とは言えない。
 
 
 
 
 
子供の時から体力も性欲も有り余る番長の彼は、モテたいという欲求と自分の顔面という弱点と向き合い切り、全人生をかけてモテるための能力を磨きぬいた。
 
 
 
 
 
その思いが、気遣いの心や責任感や、強きを挫き弱きを助くと言った、少年ジャンプのヒーローのような価値観を彼に身につけさせた。
 
 
彼の思春期のヒーローがマッチ(近藤真彦)というのも頷ける。
 
 
 
 
 
 
彼は自分の考えるヒーローの道を直走っており、それが暴走族や格闘技や映画助監督の道へと進ませたようだ。
 
 
 
 
 
 
Oちゃんは、都会出身の映画音楽オタクで、僕たちは共通の趣味ですぐに仲良くなった。
 
 
 
 
 
 
 
 

満月の日

 
 
 
 
忘れもしない1998年12月4日。
 
 
この日は満月だった。
 
 
 
 
 
ついに12月に突入し、ゴアのパーティーシーズンが始まる。
 
 
 
 
 
僕たちは五十人ほどが集まるビーチのバーのパーティーを楽しんでいたが、それは飽くまでも管理されたパーティー。
 
 
本物のパーティーがどんな物なのかはこの日までは知らなかった。
 
 
 
 
 
 
数日前から地元のバイクタクシーのドライバー達は、満月の日にアンジュナでパーティーがあるぞと嬉しそうに教えてくれていた。
 
 
パーティーは彼らにとっても稼ぎどきなので、嬉しいのだろう。
 
 

 

 
完全版へつづく。。。

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