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ゴアに出会う話4(自叙伝101)

ジプシーのMさん

 
 
 
 
バイクをレンタルした僕たちは、隣村のアンジュナのレストランで働くドイツ人のMさんに会いに行った。
 
 
 
 
 
やはり彼は本当にここで働いているらしく、遊びに行った時にはウエイターの仕事をしていた。
 
 
給料は貰っていないようで、食事を自由に食べられるだけ。
 
 
どこで寝ているのかと聞いたら、ここだと言ってレストランの床を指差した。
にわかには信じられないが本当にそうらしい。
 
 
 
 
 
彼は本物のジプシーの血筋で、ドイツでジプシーの家庭に育ち、流れに流れてゴアにたどり着き、そのまま定住してしまったのだと言う。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ジプシーの歴史

 
 
 
 
 
当時の僕はよく分かっていなかったのだが、ここでジプシーという民族について少し解説したいと思う。
 
 
 
 
 
ジプシーとは放浪しながら暮らす特定の民族の総称で、詳細な歴史は謎に包まれている。
 
 
インドのラジャスタン地方の放浪の民が有名だが、エジプト出身の占いをする民も知られている。
 
 
結局の所、正体は不明だが、14世紀頃からヨーロッパ各地で放浪しながら暮らしているらしい。
 
 
職業は主にサーカスや大道芸やミュージシャンなどの他、泥棒や乞食、売春婦なども多い。
 
 
非常に独特な文化を持ちながら、西洋文明化されるのを徹底的に拒否して、頑なにシステムの外で生きている。
 
 
そんな彼らの態度は権力者に嫌われ、ナチスの時代には人知れず大量虐殺されたりしている。
 
 
彼らのシステム拒否は昔の話のみならず、現在でも続いており、学校や医療や福祉のシステムに一切属さず、依存しつつも独立した生き方をしている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

Mさんの生活

 
 
 
 
 
彼は放浪のジプシーの家庭出身で、なんの教育も受けておらず、システムには属していない。
 
 
長年放浪の旅を続けるヒッピーがジプシーを自称することがあるが、Mさんの場合はガチのジプシーだった。
 
 
 
 
 
彼は長年の放浪の旅ゆえか、悟ったようなところがあり、シンプルな日々の過ごし方に満足を見ている。
 
 
昼食時と夕食時に少しウエイターとして働く以外には、レストランのテーブルに着き、海を眺めながら巻きたばこをふかす。
 
 
家も金も名誉も快適な暮らしも恋人も、彼にはあまり意味がないようだ。
 
 
 
 
 
彼が、ここで働いている事で外国人の友人が遊びに来て、レストランにお金を落としていくので、彼らとしても重宝しているようだ。
 
 
 
 
 
彼はすでに8年ほど、ここで暮らしていて、平和で静かな日々を楽しんているらしい。
 
 
と言う事はビザどころかパスポートも無いのではないだろうか。
 
 
 
 
 
彼に、ゴアにはもうツーリストは来ないのかと聞いたら、そんな事はなくて来月のクリスマス前からハイシーズンが始まると言う。
 
 
やはり、今ゴアに人が居ないのは雨季が明けて直後だからのようだ。
 
 
彼曰く雨季のオフ・シーズンの方が景色が緑に満ちて綺麗だし、人が少なくて静かで良いという。
 
 
 
 
 
完全版へつづく。。。

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