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ネパールを旅する話1(自叙伝077)

ネパールを旅する話1(放浪記077)

タトパニ村の温泉

 
 
 
 
 
チベットから一緒にやってきたアメリカ人の旅人と、ネパール側の最初の村タトパニに一泊することにした。
 
 
 
 
 
安宿を見つけ、別々に部屋をとる。
 
 
 
 
 
宿の人の話によると、タトパニとはネパール語で”熱い水”の意味があるらしく、その名の通りこの村には温泉があった。
 
 
チベットからの弾丸旅行の疲れが溜まったいたところに温泉とはありがたい。
 
 
部屋に荷物を置き、公共の温泉へと向かう。
 
 
 
 
 
 
温泉は村の中心近くにあり、村人達に日常的に利用されているようだ。
 
 
共用風呂は無料で、個室は優良らしい。
 
 
僕たちは少額の料金を払い、個室を利用することにした。
 
 
 
 
 
共用と個室の違いといっても、鉄格子で分けられて隣り合っていて、プライバシーが保てるわけではないが、浴槽にひしめき合って浸からなくていいので、疲れている身としてはありがたい。
 
 
 
 
 
男女共用で利用しているので、パンツは見に纏ったまま、浴槽へと浸かる。
 
 
温度は少しぬるめで、ゆっくりできる感じ。39度くらいか?
 
 
 
 
 
アメリカ人の友人とチベットからの旅の大変さを振り返る。
 
 
感情は共有しているが、如何せん僕は英語が理解できない。
 
 
 
 
 
数少ない理解できた事は、僕も彼もお互いに”RANCID”というパンクバンドが好きだということくらいだ。
 
 
 
 
 
今後の旅の予定の話をしたときに、インドのゴアに向かっているという話をすると、彼も同じだという。
 
 
 
 
 
彼は”どのくらい滞在するの?” ”How long will you stay?”と聞いてきたのだが、僕には”ハウ・ロング”という言葉が滞在期間を聞いていることを理解できなかった。
 
 
HowとLongは理解できたので、ゴアまでの距離を説明したが、いまいち会話が噛み合わない。
 
 
 
 
 
彼は結局、僕に滞在期間を聞くことを諦めて、話題を変えた。
 
 
“How long?”という単語が期間を聞く意味だと知ったのは、この日から数か月後のことだった。
 
 
 
 
 
温泉に心地よく浸かっていると、地元のおじさんが温泉に入ってきた。
 
 
 
 
 
追い返すこともできたが、そんなにケチケチするもんでも無いので、おじさんが入ってくるのを受け入れた。
 
 
おじさんは特に会話するでもなく普通にお湯に浸かっている。
 
 
 
 
 
しばらくすると、もう一人のおじさんが入ってきた。
 
 
さらに小学生が参加し、さらにその友達が数人参加してきた。
 
 
 
 
 
最終的に無料浴場と同じ人口密度になって、有料個室を利用する意味はなくなった。
 
 
 
 
 
今更追い出すわけにもいかず、諦めて地元の人達との混浴を楽しむことにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

タトパニ村の子どもたち

 
 
 
 
 
温泉から上がり、村をぶらつく。
 
 
 
 
 
商店でお菓子を買おうとして中に入ったら、中国との違いに驚いてしまった。
 
 
共産主義国家とは違い、品数の量が半端ないのだ。
 
 
折しも、中国側との輸出入の村でもあるので、他のネパールの村よりも品数が多いとは思うが、それでも中国と比べると5倍ほどの品数があるように感じた。
 
 
 
 
 
日本から直接にネパールへ入っていたら、資本主義的貧困にカルチャーショックを受けたのかもしれないが、共産主義国家中国からきた僕は、ネパールの豊かさにカルチャーショックを受けた。
 
 
 
 
 
この村は、何故かやたらと子どもの数が多い。
 
 
ここの村人は平均寿命が50歳くらいと、日本の江戸時代並みで、若く死ぬ分、若くして結婚し、たくさん子どもを儲けるらしい  。
 
 
 
 
 
子供達はみんな人懐っこくて優しい。
 
 
学校で英語を勉強しているのかして、簡単な英語を話しかけてくる。
 
 
僕と同じくらいの英語力で、僕たちは単純な会話を楽しんだ。
 
 
 
 
 
どこからきたの? 名前は? 何歳? どこへ行くの?
 
 
 
 
 
見知らぬ子供達とこのような会話をする事は、日本でも中国でも無かったことなので、好意的な暖かさが身に沁みる。
 
 
 
 
 
アメリカ人の旅友は明日カトマンズへ出発する予定だが、僕は暖かなこの村であと数日旅の疲れを癒すことにした。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
つづく。。。
 
 
 

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