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モロッコで21世紀を迎える話11(自叙伝354)

 

マネージャー

 

本当にお金が切羽詰まっていたので、宿に長期滞在することは考えていない。

この日のためにテントを買っているので、どこか郊外に行ってキャンプでもしようと考えている。

 

キャンプをしたのは、小学生の時に家族親戚と夏休みに出かけた時以来だが、やってやれないような物でもないはずだ。

 

モロッコでは英語が通じることはまずないが、要所要所の観光ポイントで英語が通じる。

今回の場合は、宿のマネージャーだ。

 

僕たちは2日滞在しただけだが、既に暖かく迎えてくれて仲良くなっている。

 

彼に3週間後に始まるフェスティバルの話をし、始まるまでの間はどこかでキャンプをしようと考えているので、いい場所があったら教えてくれと問いかけた。

 

 

提案

 

マネージャーは僕たちがキャンプをしたいと言ったことに対して目を見開いて驚いている。

サハラ砂漠のオアシスでキャンプをする外国人ツーリストはいても、街の郊外で生活費を浮かすために何週間もキャンプ暮らしをする外国人などいないので、カルチャーショックを受けているようだ。

 

ムスリム国の感覚では、女性が郊外でキャンプして暮らすなどあってはならない話。

彼は真剣に僕たちの身の安全を心配してくれていた。

 

彼に質問した日の夜、マネージャーの仕事が終わった彼は、僕たちの住む部屋へとやって来て、一つの提案を投げかけてくれた。

 

一泊約800円のところをまとめて払うことで一泊当たり約500円まで負けてやるから、キャンプをせずにうちのホテルへ泊まったらどうか?と言う物だった。

 

大幅なディスカウントで、通常なら喜んで受けるような提案なのだろうが、僕たちは違っていた。

単純に払うお金がなかったのと、キャンプへの好奇心があったからだ。

 
 
 
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