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北アルプスの山小屋で働く話30(自叙伝471)

 

山小屋での仕事

 

日々の仕事は順調に行った。

 

毎日覚えることはたくさんあり、新しいことだらけだったが、Jさんは新人に指導するのが上手かったので、無理なく仕事に慣れることができた。

一ヶ月もする頃には山小屋のほぼ全ての仕事をこなせるようになっていた。

 

平日のお客さんの少ない時は僕一人が朝一に起きて全ての仕事をする。

朝の4時に起きて発電機を回し、宿泊客の朝食を作り、登山客のお弁当を作り、従業員の朝食を作る。

 

宿泊客が出発した後は、布団をたたみ、掃除をし、昼食の準備をする。

従業員の昼食を作り、登山客に昼食を提供し、宿泊客に備える。

 

宿泊客の受付をこなし、夕食の準備をして提供する。

従業員の夕食を作り、宿泊客の夕食の後片付けをする。

 

最後に系列の山小屋と衛星電話を使って定時連絡をして発電機を止めて終了。

 

忙しい上に給料の安い仕事だったが、やりがいのある仕事だった。

 

 

夏バイト

 

夏も盛りの7月になると、夏の繁忙期に限った夏バイトの人たちがやってきた。

東京からやってきた運動マニアの大学生の男性と栃木からやってきた可愛らしい大学生の女の子だ。

 

運動マニアの男性はとにかく体を動かすことが大好きで、東京では筋トレの他にもランニングや棒術の練習をしていたらしい。

山へやってきても、初日から楽々と登山をこなし、山の新人という枠組みを大きく超えてきた。

しかも勉強もよくできるのかして頭が良く、仕事を即座に覚えていった。

 

彼のムキムキの体とテキパキとした仕事ぶりは、理想の男性像を思い起こさせた。

 

女の子の方は、育ちの良い可愛らしいお嬢様のような感じで、このような見事なお嬢様ぶりは過去に出会ったことがなかったので、興味深い出会いに感じられた。

ただ単に見た目が可愛いだけではなく、その名前までもいかにも漫画に出てきそうなお嬢様の名前だったのが面白かった。

実名を出すのは避けるが、白鳥麗子のような名前だ。

 

見た目の美しさと名前の華麗さと、お嬢様育ちの丁寧さは、理想の女性像を思い起こさせた。

 

夏バイトの二人は、男女ともに上級クラスの雰囲気を持っており、山小屋バイトの奥深さを感じさせられた。

日本全国からありとあらゆる種類の人間がやってくるのだ。

 

 
 
 

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