アフターアフターパーティー
最高に面白いアフターパーティーが終わり、日本人の友人のY君と如何にこのパーティーがスゴかったかについて熱弁を交わしているところへ、ガンドルフさんがやってきた。
いつもよりもさらに改まった表情をしている。
このフェスティバルが終わった後に、友人達を集めてオアシスで暮らすつもりなんだけど、良かったら来ないか?との誘いである。
既に物置小屋みたいな場所を借りて、シェルターとして使えるという。
オープンプランで、調子が良ければそのまま暮らすかもみたいなことを言っている。
なんとまあ、驚きの話である。
よりによって尊敬するガンドルフさんに誘われたからには、参加しない訳にはいかない。
具体的に何をするのかはわからないが、面白くなることは間違いない。
都合のいいことに、僕たちには今後の予定は全くない。
この自由さは、お金がなくても時間のある若者の特権である。
Y君も今後の予定はオープンプランだったらしく、喜び勇んで参加を決めた。
彼のように取材旅行を兼ねている人にとっては最高の機会だ。
ホテル
僕たちはフェスティバル終了後に一旦ホテルへと戻ることにした。
だが、これは終了のサインではなくて、中休みのサインである。
フェスティバルが終われば、それでお祭りは終了だと考えていた僕たちにとっては、嬉しすぎる展開だった。
まだまだ楽しみは続くし、ガンドルフさんと時間が過ごせる。
こんなに嬉しい話はなかなかない。
数日の休憩を挟んだ後に、準備万端でガンドルフさんが迎えにきた。
これから乗合タクシーに乗ってオアシスへと向かうのだ。
休みなく続く新たな冒険に僕たちは心を躍らせていた。