ドラマ
とりあえず会話を続けなければ話にならない。
Iちゃんが好きになったのは誰なのか尋ねる。
だが、聞いても言葉を濁して伝えてくれない。
仕方がないので、候補になりそうな男性を一人づつあげていく。
結果的にわかったのはこの記事で紹介した5つ年下のK君だった。
感情
K君とは僕も仲良くしていただけに微妙な感情が湧き上がる。
だが、不思議なことに嫉妬心は全く湧かなかった。
K君に対しては友情と好感しかなかった。
僕が感じたのは、僕とIちゃんの間のリレーションシップに対する残念な感覚だ。
2年も苦楽を共にして旅してきたのに、いとも簡単に関係が終わってしまうことが残念でならなかった。
いくらでも話し合う機会はあったし、正直に話してくれれば受け入れるだけの度量は持ち合わせていた。
だが、実際には別の理由による別れ話を告げられて、最後の最後に真実を告げられた。
告白
これから彼に告白をするらしい。
もはやIちゃんは、彼との関係がうまくいくかどうかしか頭にない。
僕に真実を告げたのも、僕に対するケジメというよりも、告白をうまくいかせるために都合をつけたように感じられる。
この後になって思うと、僕に対して妙に冷たかったのも、仲良くしているところをK君に見られたくなかったのだと理解できる。
僕たちの関係は何ヶ月も前にとっくに終わっていたのだ。
Iちゃんの頭には、いかにK君と仲良くして関係をうまくいかせるか、という事しかなかった。
その為に、いかに邪魔な僕との関係をどのように終わらせるか、という考えに支配されていたようだ。