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モロッコで21世紀を迎える話14(放浪記357)

 

フェスティバルサイト

 

僕たちには時間がたっぷりとあったので、フェスティバルをやる予定の場所へ行ってみようと言うことになった。

 

街から乗合タクシーに乗って20分ほど行ったところで、運転手の指示通りにバスを降りた。

 

ここがフェスティバルが行われる予定の場所らしい。

少なくともフェスティバルのフライヤーに書いてある場所はここのことらしい。

 

道路沿いに民家が5軒ほどといくつかの椰子の木以外にはは何もない。

目につくのは一面に広がる硬い地面の砂漠だ。

 

サハラ砂漠というと細かな砂が流れる砂丘のようなイメージを持っている人が多いと思う。

僕たちもそうだったが、ここでは硬い地面と石ころの砂漠だった。

 

土の色は黄土色ではなく、どちらかというと赤茶色のような色。

遠くには焦茶色の山脈が見えている。

 

 

オアシス

 

僕たちは、運転手が指差していた方向へと向かって歩いてみることにした。

 

何もない荒野を10分ほど歩いていると、光り輝く水面が現れてきた。

オアシスを求めて歩いていたが、実際に砂漠しか見えないところに水面が見えるとかなり嬉しいものがある。

 

僕たちは歩む速度をはやめて水際へと向かう。

 

 

動くもの

 

水際に近づいた頃に動くものが目に入った。

 

さらに近づくと、遠くに見えていたその動くものは、なんと人だった。

 

さらに近づくと、その人物はかなり大柄で麦わら帽子をかぶっており、モロッコの民族衣装であるジェラバというローブの一種を来ていることが見て取れた。

魔法使いなどが着ているような感じのあのローブである。

 

さらに近づくと、その人物は長い白髪の顎髭と、長い白髪の頭髪を蓄えていることが見て取れた。

目にかかるメガネは丸い形で、ジョンレノンのメガネのようだ。

 

その姿は、”魔法使いのおじいさん”で画像検索すると出てくる画像そのものだった。

 

その後何年も経ってからロード・オブ・ザ・リングの映画に出てくるガンドルフという役が彼そのものだということを知った。

 

 
 
 
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