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モロッコで21世紀を迎える話19(放浪記362)

 

豪邸でのパーティー

 

豪邸に着き中へ入ると、数日前と比べても明らかに人数が増えている。

話によると、フェスティバルの日付が近づいているので、これからどんどんと手伝いの人数が増えていくのだという。

フェスティバルまで2週間ほどなので、これから忙しくなるのだろう。

 

前回パーティーに来たときは、それぞれのメンバーが来たばかりでお互いに知らないもの同士で、少し打ち解け難い雰囲気があったが、今回は既にある程度滞在しているものたち同士で打ち解けた雰囲気ができていた。

 

だが、それと同時に、全く新しい人たちが一気に増えているので、慣れていないよそよそしさも漂っている。

そうこうしている間にも、新しい人はやってくる。

 

僕たちも含めて、最初は大人数の知らない人たちに尻込みしている。

だが、後からやってきたドイツ人DJの集団は違った。

 

 

DJ集団

 

若くて明るい顔をした彼ら3人組は、大人数に対して怯みもせずに笑顔を振りまきながら踏み込んでいき、一人一人に対して握手しながら自己紹介して行っていた。

 

誰が見てもそうした方が良いけど、なかなかできない行動を起こした彼らは、好感の輪を拡める事になった。

彼らの登場で、全体の雰囲気がガラリと変わった。

 

お互いに遠慮しあって緊張し距離を持っていたものが、普通に打ち解けて仲良くしてもいいんだといった感じになり、一気にガヤガヤとし始めた。

 

そもそも、みんなそれぞれが同じ音楽を好きな仲間同士で、旅の雰囲気やヒッピー風の雰囲気が好きなもの同士。

一旦打ち解け始めると、長い時間は必要なかった。

 

 

Rくん

 

ここにいるのは誰もが旅人で、誰もがサイトランスの音楽が好きなのだが、旅がメインでここにいるのか、サイトランスがメインでここにいるのかで、雰囲気が大きく違っていた。

旅人は柔らかく土臭い感じで、サイトランス好きはクールで都会的な感じだ。

 

僕は大阪育ちで、今回はロンドンからやって来ていたし、頻繁にサイトランスのイベントに行っていたので、旅人というよりはサイトランス好きだと自認していたが、どうやら間違えていたようだ。

 

ここにいる人たちと比べると、明らかに旅人よりの人との関係の方がしっくりとくる。

前回のパーティーで仲良くなったフランス人アーティストのR君も同じように感じているのかして、僕たちにすごく親近感を感じているようだ。

 

お互いに居心地の良さを確認し合い、繋がり合うことができた。

 

 
 
 
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