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モロッコで21世紀を迎える話1(自叙伝344)

 

アルヘシラス

 

夜行バスは、スペイン最南端の街アルヘシラスへと到着した。

 

まだヨーロッパだが、ロンドンと比べるとはるかに暖かい。

朝の早い時間だが、光の具合は強く、強い生命力を感じる。

 

スペイン国内の様子をみてからモロッコに行きたかったが、旅の資金があまりなかったので、ヨーロッパ内では大人しくしてさっさとモロッコへ向かうことにした。

 

街の中心からバスに乗って、モロッコ行きのフェリー乗り場へと向かう。

 

 

旅の資金

 

僕はこの半年の間に皿洗いのバイトをして20万円ほどを貯めることができた。

最低賃金とも言えるような不法就労の安月給で貯めたことを考えると、結構な貯金額だ。

 

これだけあれば、その気になれば半年以上アフリカを旅することも可能だろう。

 

旅の資金が底をついていたのは、僕ではなくて、パートナーのIちゃんだった。

彼女はロンドン滞在中に働かずに暮らしていたので、昔に貯めた貯金が底をついていた。

 

彼女はロンドンで働くこともできたのだが、彼女としては一旦ロンドンで働いてしまうと、ロンドンの生活に馴染んでしまい、日本で役者をしたいという夢が潰えてしまうのではないかと恐れて、ロンドンで働くという選択をすることができなかった。

 

その為にモロッコでの旅は、イージージェットなみの格安節約旅行になる予定だ。

 

 

フェリー

 

船着場はアフリカとヨーロッパを結ぶ接点だけあって、多くの人種でごった返している。

ここはまだヨーロッパだが、雰囲気はすでにアフリカになっていた。

 

フェリーはお昼過ぎに出発した。

夕方にはアフリカ大陸についているという算段だ。

 

午後の明るい日差しの中をフェリーに乗ってひた走る。

12月の初めなので、アフリカといえども少し肌寒いが、地中海の風が気持ちいい。

 

ヨーロッパ大陸からアフリカ大陸へとジブラルタル海峡を超えて向かう。

目的地はサハラ砂漠のオアシスに浮かぶ島での世紀越しフェスティバルだ。

 

僕たちはスケールの大きな旅の雰囲気に酔いしれていた。

 
 
 
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