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ロンドンに住む話21(自叙伝325)

 

D君の準備

 

D君はイギリスへ来る前はタイにいた。

南の島やらバンコクやらでくつろいでいたらしい。

 

それが、T君とグラストンベリー・フェスティバルに行くことが決定したので、そのための準備を始めた。

 

飛行機やフェスティバルのチケットの手配もそうだが、数日間にわたって行われるフェスティバルをサバイバルするための装備類も必要だ。

 

タイは南国なので、何も持たなくてもどうってことはないが、イギリスは夏といえども自然の中で雨が降れば夜中には凍えてしまう。

もちろん雨具だけでなく、テントなども必要だ。

 

さらには、旅費と遊び代を浮かせようとして、タイで大量にTシャツを作ってフェスティバルで売ろうとしていた。

 

とにかく、長年の夢を叶えるために、完璧に準備をこなしたのだ。

 

 

ロンドンへの道

 

D君はタイから格安航空便であるビーマン・バングラディッシュ航空の飛行機に乗り、バングラディッシュのダッカを経由して、ロンドンへと向かった。

 

当時はインド周辺の格安航空機といえば、ビーマン・エアーというほど、インドを旅する人なら誰もが知っているほど有名な航空会社だった。

 

その知名度は値段の安さだけではなく、品質の悪さでも話題を呼んでいた。

時間が遅れたり、サービスが悪かったりするらしい。

 

だが、そういう飛行機こそ、とにかく安く目的地にたどり着けばいい旅人たちが利用するものである。

 

 

謎の遅れ

 

僕たちはD君の到着を予期してワクワクしていたが、ロンドンに到着する日の前日に突如メールが来て、時間通りにロンドンに来れないかも知れないという。

 

何と驚いたことにビーマンの飛行機内でパスポートを紛失してしまったと言うのだ。

 

今は詳しく説明する時間がないので、詳細は追って連絡すると言って、そのメールは途切れていた。

 

僕たちはそのメールに驚きはしたが、ビーマン・エアーが遅れるのはいつものことだし、フェスティバルまでまだ日にちはあるので、どうってことないだろうと、気長に待つことにした。

 
 
 
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