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インドへ舞い戻る話4(自叙伝176)

 

日本人宿

 

デリーの安宿街にはナブラン・ゲストハウスという宿があり、安く泊まれて日本人が多く集まるという話を聞いていた。

 

通りを練り歩き、宿の情報を求めて聞いて回る。

宿はパハールガンジの通りの中心から裏路地を一本入ったところにあった。

まさに旅人の流れの中心に位置していると言っていい。

 

かなり大きなゲストハウスで、5階建くらいの建物に共同部屋のドミトリーと個室が詰まっている。

とことん節約して出来るだけ長く旅を続けたい僕は、迷わずに最安値のドミトリーのベッドを取った。

薄暗くて薄汚い部屋に6個のベッドが並んでいる。

プライバシーも何もあったものじゃないが、他に旅人は居ないようで、自分一人でこの部屋を使えそうだ。

 

デリーの安宿と言うだけあって、清潔さには全く期待していなかったが、なかなかヘビーな汚さが目につく。

 

一応、床は掃いて掃除した上に水モップで拭いているし、シーツも洗濯済みだし、何か消毒薬のような匂いがして、雑菌とかに関しては清潔なのだろうが、何十年も酷使されてきた部屋と建物には、見た目の清潔さへの限界があった。

おそらく、60年代にヒッピーがインドへ大量にやってきた時代から、改装も改築もしていないんじゃないかと思う。

 

壁には埃は積もっていないが、色々な染み汚れが何重にも重なっていて、まるで迷彩服のような模様になっている。

洗濯したてでパリッとしたベッドシーツも、色々な原因不明の染みが付いていて、迷彩模様になっている。

 

不潔さの極め付けは通気口だった。

どこに繋がっているかわからない通気口にはゴキちゃんが住んでいるらしく、稀にこちらを覗いて様子を伺ってくる。

 

日本人の旅人に出会えれば面白いかなと思ってこの宿に滞在したが、次回デリーに来たら別のところに泊まるだろうな、なんて考えていた。

 

 

日本食

 

その宿の玄関を出た先に隣接してあるのが、簡易日本食レストラン。

倉庫のような場所を改造して作られたレストランで、半分屋台、半分ガレージのような感じ。

 

メニューは非常に簡易なもので、インドの屋台などで一般的な、焼きそばや焼き飯のようなものが多い。

その中で、”オクラ丼目玉焼き乗せ”と言う物があって、茹でて刻んだオクラに醤油を混ぜ合わせた物をご飯の上に乗せて、さらにその上に目玉焼きを乗せて醤油を垂らすと言う物だ。

 

僕は日本を出た直後だったので、日本食に対しての欠乏感は持っていなかったが、しばらく旅している日本人たちに取っては、オアシスのようなメニューだった。

 
 
完全版へつづく。。。
 

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