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インドを旅する話2(自叙伝087)

カルカッタの街

 
 
 
 
カルカッタの街はとんでもなく大きくて、びっくりするほどの都会だった。
 
 
 
 
 
カルカッタに行くまでの僕の感覚では、”都会”というと文明が発達していて、先進の科学と便利な公共機関があると言うイメージだったが、インドで言う都会とはものすごい人口密度の場所だった。
 
 
 
 
 
僕の滞在していた場所が特にそうなのかも知れないが、路上の労働者や子どもたちの数は驚くほどだ。
 
 
 
 
 
この辺りでは路上で生活してるのは特別な事ではなく、着の身着のままで路上に寝ている大人や子どもがいる。
 
 
 
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『リクシャ』と呼ばれる人力車の運転手も多く、彼らは座席を寝床にして生活している。
 
 
 
 
 
彼らは路上にあるポンプ式の井戸を利用して路上でシャワーを浴びるのが一般的。
 
 
 
 
夕暮れ時に通りを歩くと、パンツ一丁の子どもからお爺さんまで10人くらいが一つの井戸のポンプを共有している。
 
 
路上シャワーの女性を見ることは無かったので、別の場所に女性用の場所があるのだと思う。
 
 
 
 
 
僕は初めて見る公共路上シャワーの光景と驚くほどの貧しさにカルチャーショックを受けた。
 
 
 
 
 
だがそれは最初の頃だけで、インドに慣れて文化を理解していく事で、また違った見方を持つようになって行った。
 
 
 
 
 
今では彼らが共有しているコミュニティの感覚は、彼らの幸せにとって重要な意味がある事を理解しているし、公共の路上をリビングルームのように使う彼ら独自の世界との繋がり方にある種の美しさを見ている。
 
 
 
 
 
だからといって路上でシャワーを浴びたい訳ではないが、物質的豊かさだけでは測れない心の繋がりのような物は大事にしたいと思っている。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

貧しさ

 
 
 
 
こういった極度の貧しさを目の当たりにしたことは、僕の精神衛生上に大きな影響を与えた。
 
 
 
 
 
僕は、自分が比較的貧しい家庭に生まれたと思っていたが、自分より遥かに貧しい人たちの目の輝きを見る事で貧しさに対する価値観から、より一層自由になった。
 
 
 
 
 
 
このエリアの貧しさは、西成の浮浪者の生活等とは比べ物にならないレベル。
 
 
家が無いのは当たり前で、所有物が一切なしの着の身着のままというのもありふれていた。
 
 
 
 
 
だからこそ『マザーテレサの施設』をここに作ったのだと思う。
 
 
 
 
 
マザー・テレサの裏側を調べると怪しいことが色々とあるが、ここでは当時の僕が信じていた聖女の側面で語っていきたい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

パラゴン・ゲストハウス

 
 
 
 
 
マザーテレサの元へ集まってくるボランティアは皆『マリア・ゲストハウス』へ泊まっていた。
 
 
彼らは日々安宿に滞在して、世界への奉仕に精を出していた。
 
 
 
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そのおかげか『マリア・ゲストハウス』の周辺にはゲストハウスが乱立していて、サダルストリートと呼ばれるこの安宿街は、カルカッタから入国する外国人旅行者の溜まり場になっていた。
 
 
僕が滞在したパラゴン・ゲストハウスも、その中の一つで、数多くの狭いシングルルームとドミトリールームに結構な量の旅人が集まっていた。
 
 
 
 
 
隣のマリアゲストハウスの修道院的性格とは違い、緩やかで自由な雰囲気がこの宿の特徴で、最上階の広場には各国の旅人が集まって素敵な時間を共有していた。
 
 
 
 
 
カルカッタの周辺には、あまり観光名所などはないので、観光を目的にやってくる旅行者は少なく、大陸を横断していくガチの旅人が多い。
 
 
 
 
 
僕みたいにチベットを抜けてきた人や、バイクでインドを横断している人、ヨーロッパから大道芸でお金を稼ぎながら中東を抜けて来た人など長距離移動の中間地点に なっていた。
 
 
僕たちは、現役の旅人による生きた情報交換を楽しんだ。
 
 
当時は、まだ誰もEメールを持っていない時代、ネットで情報を検索などと言う文化はなかった。
 
 
 
 
 
僕はインドへ来たばかりだが、インドを横断してきた先輩旅人のアドバイスは参考になる事が多かった。
 
 
 
 
 
完全版へつづく。。。

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