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2期目のゴアの話2(自叙伝254)

 

彼女との再会への不安

 

僕のガールフレンドが数日後にやって来ることに対して、本来なら喜ぶべきことなのだが、正直なところあまり嬉しくはなかった。

それは、彼女のことが嫌いとかいう事ではなくて、自分一人で旅を追求する自由さを失う事を恐れていたのだ。

 

特に、彼女はYさんの撮影するドキュメンタリーに出演する事を目的としていて、そういった仕事などのしがらみが、面倒臭く感じていた。

 

旅の世界を知って1年半ほど経った21歳の僕にとっては、他の旅人たちと自由気ままに遊ぶことだけが興味の対象で、ロマンチックな恋愛や、人間関係やリレーションシップなど、単に面倒臭い対象でしかなかった。

 

この時に僕がするべきだった事は、彼女に正直に話して、恋愛関係を解消して独り身になるのが最善の結果になったのかも知れないが、人間関係の経験のほとんど無い僕には、そんな心の機微を配慮する思慮はなかった。

 

そんな不安定な心の状態のところへ、Iちゃんがやって来た。

 

 

彼女との再会

 

僕の不安定な心の状態にも関わらず、Iちゃんは希望に満ちた笑顔でゴアへとやって来た。

 

彼女にとっての女優業は子供の頃からの夢で、実際に映画業界に関わっているYさんと仕事をできる事を楽しみにしていた。

 

僕の持っていた不安にも関わらず、久しぶりの再会はお互いにとって嬉しく、日本での楽しかった日々が呼び起こされる。

 

バックパックを持ったまま、二人してYさんの家に向かう。

 

しばらくYさんの家に滞在しながら、自分たちが住みたいと思うような家を見つけるつもりだ。

 

前回のゴアでは、村の近くのビーチに滞在していたので、今回は村から離れて自然の中に滞在しようと考えている。

 

 

家探し

 

僕たちはバイクを借りて、ゴア中を走り回って家を探した。

 

クリスマスのハイシーズンが近づいていたので、なかなか空き家が見つからない。

値段との兼ね合いや、自然環境、静かさと同時に夜中でも大音量で音楽を聞ける場所を探していた。

 

そんな都合の良い場所など簡単には見つかるものでは無いのだが、数日かけた探索の末に完璧とも言える家を見つけた。

そこは旅人の中心地からはバイクで15分ほどと、一般的な旅人たちの環境と比べると少し離れていたが、その分静かで自然に囲まれていた。

 

大家さんは恰幅のいいキリスト教徒のおばさんで、めちゃくちゃ愛想が良くて、僕たちは直ぐに気に入った。

 

大家さんの母屋から10メートルほど離れたところにある離れを貸し出していて、広さにして20畳ほどの一軒家だ。

キッチンとトイレとシャワーが付いていて、庭があり、プライバシーもしっかりと保てる。

 

そんな場所が、三ヶ月単位で前払いすると、月々8000円ほどで借りられるというので、僕たちは大喜びでそこに滞在する事を決めた。

 
 
 

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