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ロンドンに住む3(自叙伝307)

 

バイト初日

 

仕事の手順は、オーナーの奥さんでタイ人のトゥクさんが、日本語で説明してくれた。

説明といっても、お皿を洗うだけなので、大した説明では無かったが、全体を通して日本語で説明してくれるのは本当にありがたかった。

 

説明が終わるか終わらないかの頃には、洗うべきお皿がやって来た。

みんなが注視する中でお皿を洗い、乾燥台に並べる。

みんなの反応からすると、一応合格のようだ。

 

お皿は次から次へとやって来て、休む暇もなく洗い続けた。

 

夜のラッシュ時が過ぎ去ったあたりで、オネエサンがまかないを作ってくれる。

タイ語訛りの英語で”フード、イート”と言ってくれる。

僕にも十分理解できる英語だ。

 

まかないを食べ終わった後は、残りの皿洗いを片付けて、仕事が終了。

特になんの問題もなく初日の仕事は終了した。

 

 

家探し

 

皿洗いのバイトは特になんの問題もなく淡々と続いて行った。

 

仕事は夕方からなので、昼間の間はIちゃんと家探しに勤しんだ。

 

これは西暦2000年の話で、インターネットで家を探すとかのIT技術はまだ発達していない時の話。

Nちゃんに紹介してもらった地元の情報誌をみて、電話で連絡して家を見せてもらってと言う手順。

 

これも、Nちゃんに電話してもらって手続きを進める。

本当に何から何までNちゃんにお世話になっていた。

 

いくつか部屋を見て回り、結局Nちゃんの家の隣の駅にある部屋を借りることになった。

 

8畳くらいの部屋をIちゃんと二人で住む。

家賃は56000円ほどだったので、一人当たり28000円になる。

給料の安さや、Iちゃんが働いていないことを考えると、楽な家賃では無かったが、ロンドンの真ん中に住む経験を考えると悪くないものだった。

 

大家さんは黒人の家族で、お父さんは盲目の音楽の先生。

 

まるでスティービー・ワンダーみたいだと思い、一発で気に入った。

音楽好きの心を鷲掴みにされた。

 

お父さんと高校生の娘の二人暮らしで、お母さんはどこか別のところに住んでいて、週に一度ほどこの家にやってくる。

 

お父さんはすごく優しくて暖かい性格をしていて、この家なら安心して住めそうだと言う気がした。

こうして、仕事も家も見つかり生活の基礎が整って行った。

 

 
 
 

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