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ロンドンに住む話2(自叙伝306)

 

仕事

 

Nちゃんがバイト先のオーナーに、僕が皿洗いのバイトをできるか聞いていてくれていたものに、早速返事が来た。

 

驚いたことに、オーナーはNちゃんを信頼しているので、面接もなく採用が決まった。

なんと、3日後から働きに来いと言う。

 

新しい住処が決まるよりも先に仕事が決まるとは、なんとも幸先がいい。

 

面接が無かったのは、不法就労だからあえて面接をしなかったのかも知れない。

仕事は月曜から金曜までの夕方6時から夜11時までの週休二日制。

時給はチップと合わせても700円くらいだったと思う。

 

かなり安い給料だったが、幸いなことにインドを長年旅した後だったので、十分すぎるほどだと感じていた。

物価の感覚をインドルピーで計算すると、1週間働くとインドで安い生活をする限りは1ヶ月くらい遊べる計算になり、ホクホクだった。

 

 

タイ・レストラン

 

家はまだ決まっていないので、Nちゃんの家から直接働きに行くことになる。

 

場所は歩いて20分ほどの距離。

Nちゃんは当時ロンドンで流行り始めていたキックボードで仕事に通っていたが、僕と一緒に行く間は一緒に歩いてくれる。

 

レストランに着くと、シェフのタイ人のおばさんを紹介された。

50歳くらいのおばさんで、オーナーの奥さんのお姉さんらしい。

 

彼女は日本語はおろか英語も話せず、僕も片言の英語しか話せなかったので、まともに会話が成り立たないが、とりあえずそれで問題はないらしい。

 

お店のみんなは彼女のことを日本語で”オネエサン”と読んでいるらしく、僕からすると母親の年齢だったが、オネエサンと呼ぶことになった。

 

他に働いていたのは、オネエサンの弟に当たる”オジサン”で、彼も同じく50歳くらい。

料理の下準備を担当するらしい。

 

後になって聞いた話では、実はおじさんは弟ではなく、オネエサンの元旦那だったらしい。

どうも、色々とドラマがあるようだ。

 

そして、もう一人が”オジイサン”で、オーナーの奥さんの実の父親に当たるらしい。

彼は、忙しい時にふらっと現れて、軽く手伝ってはどこかへ消えて行く。

ちびまる子ちゃんに出てくる友蔵さんにそっくりな優しいおじいちゃんだった。

 

そんな英語を一切話さないタイ人家族のど真ん中で、僕のロンドンライフは始まって行く。

 
 
 

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