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北へ向かう話1(自叙伝302)

 

北へ

 

僕とガールフレンドのIちゃんは、ゴアの友人たちに別れを告げて、デリーへ向かう列車に乗り込んだ。

これから丸1日半の列車の旅だ。

 

これまでは殆どの列車の旅が一人旅だったので、常に気を張っていなければいけなかった。

 

駅構内では、荷物は常に足の間に挟んで盗まれないようにしていたし、列車内でトイレに行くときは、必ず同席している数人の乗客たちに声をかけて、荷物を見張ってくれと頼んでトイレへと向かっていた。

数人に声をかけていた理由は、一人だけに声をかけると、その人が盗むかも知れないからで、数人だとお互いに見張り合うから安心だった。

 

それは、ちょっと疑心暗鬼になりすぎているんじゃ無いかと思うかも知れないが、これがインドの現実だった。

 

 

二人旅

 

だが今回は一人旅ではなく、二人旅だ。

Iちゃんはそれなりに旅慣れているので、一緒に旅する相方としては頼もしい。

 

チケットを取る手間などは半減するし、トイレに行くときも交代で行くことができる。

常に会話をすることができるので、退屈することもない。

 

インドでの女性一人旅の最大の問題点は、公共交通機関内での痴漢だ。

暴力的な強姦ではなく、日本と同じような陰湿な痴漢行為がインド人の間では横行している。

 

そして、何故か日本人女性が狙われる。

日本人女性は、欧米人女性に比べて小柄だし、控えめな性格なので、狙われるのは理解できるが、インド国内の遠く離れた土地のインド人男性が、申し合わせたかのように、各地で日本人女性に対して痴漢行為を働く。

 

Iちゃんは、僕と旅することで、そういう心配がないから安心だと言う。

 

 

デリー

 

列車内で、チャイを飲み、カレーを食べて、ベッドで眠りというサイクルを何度か繰り返していると、終点のデリーまでたどり着いた。

旅慣れたもの同士の二人旅は気楽なものだ。

 

デリーでは、前回と同じくブライト・ゲストハウスに滞在することにした。

すでに何度か通っているので、従業員が顔を覚えてくれているようで、暖かく迎えてくれた。

 

ここで一晩休み、次の日にはマナリへと向かう夜行バスに乗る予定だ。

ぶっ続けの移動の日々が続くが、デリーに滞在していても大してやる事もないので、無難な選択だろう。

 
 
 

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