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2期目のゴアの話49(自叙伝301)

 

成長

 

今回のゴアの日々は一筋縄では行かず、かなりの心理ドラマを経験する事になったが、最終的には仲の良い友人達の誰も怪我をする事なく、大きなトラブルを起こすこともなく無事にシーズンを終える事が出来た。

 

Yさんの映画もDJも、Iちゃんの女優の夢も果たされる事なく、Aさんに至っては映画の夢が潰えて精神が少しおかしくなったりと、かなり散々な思い出が募るし、TちゃんとRさんたちは泥棒に入られたりもした。

 

それでもゴアのような、リスクを遊ぶ過激で刺激的な遊園地で、五体満足で自由の身で脱出できるというだけで、儲けものだった。

 

この5ヶ月間に半端なく濃い波瀾万丈な経験を山のように積む事ができて、旅人として大きく成長できたような気になっていた。

 

 

最後の日々

 

僕たちは、最後の日々は、ゴアの遊び納めとして時間を過ごした。

 

ゴア特有のココナッツとチリで煮込んだフィッシュ・カレーを食べまくり、街のバス停にある美味しいラッシー屋でラッシーを飲み、旅人の集まるフルーツ屋でストロベリー・シェイクとフルーツサラダを食べまくった。

 

ハイシーズンには、客の行列ができて、なかなか食べづらかったりもするが、5月の半ばにもなると、客の姿を見ることもない。

 

僕たちは、ゴアの美味しいところを独り占めしたような気になって、喜んでいた。

 

 

驚き

 

最後の日々にはいくつか驚くような事があった。

 

一つは、僕たちが家を引き払うと決めた次の日に、バイクで走っていると、全く見ず知らずの地元のおばちゃんから”家を出るんだって、安全に旅しなよ”と叫ばれた事だ。

 

全く誰なのか想像もつかないが、僕たちが住んでいたのは外国人のあまりいない地域だったので、顔を覚えられていて、自分たちの知らないうちに有名になっていたのかも知れない。

温かい言葉をかけられて嬉しいと同時に、少し怖いような気もした。

 

 

もう一つ驚いたのは、夜になってバイクで街を走っていたときのことだ。

 

バイクに照らされたライトに、猫ほどの大きさの動物が目の前を走っているのが映った。

 

よく見ると何か小さな動物を口にくわえて走っているようだ。

おそらく猫がネズミをくわえて走っているのだろう。

 

バイクの方が早いので、走る動物にだんだんと近づいていく。

 

近くまでやってきて、確認できたのは、なんと超巨大ネズミが子猫をくわえてバイク並みのスピードで走っているところだった。

 

この景色には僕たちも度肝を抜かれた。

ネズミの天敵は猫だなどという勝手な思い込みは遠くに吹き飛ばされ、インドという偉大な大地の奥深さを思い知らされる事になった。

 
 
 
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