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サハラ砂漠の滝でキャンプする話7(放浪記428)

 

次のステージ

 

満月の日の次の日は、タープの下の木陰でゆったりと過ごした。

 

その日は日が暮れてすぐに眠りにつき、朝日が昇るまでの時間をしっかりと眠り、疲れをとった。

 

これからしばらくは移動の旅が続く、体調を整えておくことが優先事項だった。

 

次の日には僕たちはテントをたたみ、キャンプ道具をしまい、街へと向かった。

 

道路まではしばらくの距離があったが、道路にたどり着いてからは、簡単にヒッチハイクの車が止まってくれて、街まで運んでくれた。

 

 

マネージャー

 

街へ着き、いつものホテルへと泊まる。

 

ホテルのマネージャーも驚きの表情とともに僕たちを迎えてくれた。

 

フェスティバルが始まる3週間前に現れて、無為にホテルに長期滞在したかと思えば、フェスティバルが終わって1ヶ月以上経ってからまた現れたのだ。

しかも、ずっとフェスティバル会場周辺にいたというのだから、驚いて当然だろう。

 

僕たちもまさかこんなことになるとは想像もしていなかった。

 

結果的にはモロッコ滞在のほとんどをこの辺鄙な砂漠の入り口の街ワルザザードで過ごすことになった。

 

 

ハンマム

 

旅の垢を落とすなどという言葉があるが、僕たちの汚れ具合は尋常ではなかった。

 

既に数週間はシャワーを浴びておらず、砂埃と直射日光でカラカラに乾いている。

そんな中でビーチサンダルで暮らしているものだから、踵はカチカチに固まりひび割れている。

22歳の若者の足には見えない。

 

そんな干からびた干物のような体をほぐすためにハンマムというアラビア式のサウナへと向かった。

 

中へ入ると、ハーブの匂いに満ちた熱い蒸気が襲ってくる。

強烈な熱気と蒸気が干からびた体を一気にふやかしてくれるようだ。

 

僕の体は全身に水を吸い込んで、生き返ったかのように感じた。

 

旅立ちの準備ができているようだ。

 

 
 
 

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