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ロンドンに住む話37(自叙伝341)

 

革ジャン

 

冬が近づいた寒空の下を自転車でバイト先まで通っていた時のこと。 

バイト先のオーナーの奥さんが、僕の貧しさと寒さを心配してくれて、革ジャンをくれることになった。

 

革ジャンなどは、全く僕のスタイルではないのだが、くれると言うものを断るほど無粋でもない。

 

奥さんが言うには、元々はオーナー(日本人の旦那)が若い頃にきていたものだが、もう何十年も全く着ていないし、「サイズがぴったりだから貴方にあげるわヨ」ということだった。

 

話によるとクロムハーツと言うブランドの革ジャンらしい。

全く興味がないので、気にはしていなかったが。

 

 

転売


オーナーがいらないものだからくれたけれど、だからと言って僕の趣味でもないので着る事はなく、クローゼットの肥やしになっていた。

 

だが、これからモロッコへ行くとなれば、暖かいモロッコに持っていくわけにもいかないので、どうにかする必要があった。

 

ロンドンで手に入れた細かなものを、ロンドン在住の日本人情報誌の”あげます売りますコーナー”で売ったりしていたので、この革ジャンもそこで売ることにした。

 

全く着ることもないし、値段もよくわからないからと3000円ほどで売りに出した。

 

次の日に連絡が来て、「それって本物ですか?」との質問。

本物だと思うと答えたが、その後返事は来ず。

 

また別の日に別の人から連絡が来て、「なんでそんなに安いんですか?」と言う質問。

特に理由はないと答えたが、また返事は来ず。

 

 

値打ちもの

 

この辺りで、もしかしてこの革ジャンは結構な値打ちものなのではないか?と考え出した。

 

そこで一旦、情報誌での販売を取り消して、次の日にインターネットカフェへ行って値段を調べてみることにした。

 

驚いたことに、このクロムハーツの革ジャンは、ハーレーダビッドソンに乗るようなバイカーたちから羨望のまとになるような革ジャンで、十字の模様のついた銀のボタンがトレードマークのようだった。

 

そして、もらったモデルの正規の値段を調べてみて度肝を抜かれた。

なんと、新品で80万円もするという。

 

まさか、そんな高級品をくれたなんて思ってもみなかったし、奥さんも革ジャンの価値を知らなかったのだろう。

旦那さんがこのことを知ったら激怒するかもしれない。

 

だが、もう既にもらっているので、僕のものだ。

 

これはいつの日か日本に行った時にヤフオクなどで売ろうと考えて、とっておくことにした。

 

モロッコに行くときは、友人のNちゃんの家に預けていくつもりだ。

 

 

 
 
 
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