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ネパールを旅する話9(自叙伝085)

移動

 
 
 
 
僕たちは、ネパール東部のイラムと言う『お茶の街』へ行くことにした。
 
 
 
 
イラムは国境を挟んでダージリンの反対側にあり、紅茶が美味しいらしい。
 
 
 
 
元々の予定では、ポカラからすぐに南へ下って、最終目的地のゴアへ行くつもりだったが、まだ一人でインドへ向かうほどの心の準備は出来ていなかった。
 
 
 
 
 
インドという国は旅人たちにとって特別な場所で、多くの旅人が一度は旅してみたいと思うと同時に、最初の一歩を踏み出すためのハードルが高い国でもある。
 
 
 
 
僕は、ネパールでもうすこし感覚を慣らしてから、インドへとゆっくり入っていく事にした。
 
 
 
 
ポカラからカトマンズへ向かい、カトマンズからイラムへ向かう。
 
 
 
 
旅行記を書いているくせに申し訳ないのだが、イラムの街の記憶がほとんどない。
 
 
覚えているのは、山道が険しかったことと、お茶が美味しかったことと、IさんとGさんがイチャイチャしてた事くらいか。
 
 
 
 
 
この街へ来たことを最後に、チベットからの旅友に別れを告げる。
 
 
感動的な別れがあったと思うのだが、記憶に残っていない。
 
 
 
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人間とは薄情な物だ。
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ダージリンへの道

 
 
 
 
僕はネパールの東側の国境を越えて、インドへ向かった。
 
 
心の準備ができていた訳ではなかったが、覚悟はしっかりとできていた。
 
 
 
 
 
ダージリンの街は山岳地帯にあるのだが、ダージリンの街へ向かう前に麓の町で一泊することにした。
 
 
 
翌朝ダージリンへ向かう乗合タクシーに乗ったのだが、ものすごいカーブの連続で激しい車酔いにあってしまった。
 
 
 
 
僕ほど車酔いをする旅人も珍しいと思うが、これも運命なのだろう。
 
 
 
 
この時の車酔いは酷かったものの、吐くことはなかった。
 
 
その代わり、吐き気と共に深い瞑想状態に入っていった。
 
 
 
 
 
不思議なことに車酔いの苦しみを味わい切ることで、母が人生で味わった苦しみに対して共感を感じることができた。
 
 
車酔いの苦しみと母の苦しみに、なんの関係があるのかはわからないが、母が人生において苦しんでいたことを理解した。
 
 
だからこそ、エホバの証人などと言う極端な宗教に走らざるを得なかったことを理解した。
 
 
極度な苦しみを癒すには、極端な信心が必要になると言うことを知った。
 
 
このことを理解したことで、母のことを完全に許すことができた。
 
 
 
 
 
僕は、エホバの証人の子どもとして育てられたことに対して、母に恨みを感じていた。
 
 
子ども時代に何度、普通の暮らしをしてみたいと願ったことか。
 
 
 
 
 
だが、母の人生での苦しみを理解することにより、全てを受け入れることができた。
 
 
 
 
 
言葉で簡単に説明できるようなことでもないのだが、この時の体験を境に、僕は母への怒りを捨てて、一人前の大人として自立することができた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

ダージリンの街

 
 
 
 
インド最初の一歩をダージリンから始めたのは、正解だったと思う。
 
 
この街は山の民だけあって、気性が穏やかで落ち着いている。
 
 
 
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インドへ来る前に想像していた、インド特有のあんな事やこんな事は起こらず、ネパールの延長のような感じでインドへ入ることができた。
 
 
 
 
 
この街で一人の日本人男性の旅人に出会うのだが、彼がこの街でインドならではの体験をしたので、ここに紹介したいと思う。
 
 
この話は、インド人をバカにしているように感じたり、何が悪いの?と思う向きもあるかと思うが、インドあるあるとして深く考えずに楽しんでほしい。
 
 
 
 
 
ネパールからインドへやって来た彼は、インドの衛生環境の悪さにお腹を壊してしまう。
 
 
彼はアメーバ性の腹痛に悩まされ、ある日、街を歩いている最中に不意に脱糞してしまった。
 
 
ズボンは洗って再利用することもできたが、体調不良で洗濯する体力のない彼は、そのままズボンを宿のゴミ箱に捨てた。
 
 
 
 
 
数日経って見ると、近所のおじさんが彼の捨てたカラフルなズボンを洗濯して履いていた。
 
 
 
 
おじさんの地味な格好に、彼のカラフルなズボンのコントラストがあまりにも奇抜で、インドのシュールな面白さを体験したと言う話。。。
 
 
 
 
 
 
 
 

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